さき子供の進路がまだ決まっていなくて……毎日もやもやしてしまうんですよね。周りはどんどん決まっていくのに、うちだけ取り残されているみたいで。



その気持ち、すごくよく分かります。実は私も同じように焦っていた時期があって。でも、そもそも今の高校生が将来を描きにくいのには、ちゃんと理由があるんですよね。今日はそこから整理してみましょう。



理由があるんですか?それを知るだけでも、少し気持ちが楽になりそうです。



そうなんです。不安を感じていること自体は、親として子供のことを真剣に考えている証拠です。声かけのコツや進路の選択肢まで、できるだけ具体的にお話ししていきますね。
- 親の半数以上が子供の将来に不安を感じているという現実
- 今の高校生が将来を描きにくい時代的・発達的な理由
- 進路が決まらない子供への効果的な関わり方と声かけのコツ
- 高校卒業後に選べる進路の選択肢と、外部サポートの活用法
高校生の子供の将来が不安な親へ伝えたいこと


- 不安を感じているのはあなただけじゃないと知っておく
- 将来が見えにくいのは時代と脳の発達段階のせいでもある
- 「やりたいことがない」は探索中のサインであって怠けではない
- 親の不安が子供のプレッシャーになる仕組みを理解する
まずは「不安を感じているのはあなただけじゃない」という話から始めたいと思います。
子供の将来に不安を感じることは、親として当たり前の感情なんです。ただ、その不安の正体を少し整理するだけで、気持ちがぐっと楽になることがあります。
親の半数以上が抱える将来への心配


実はこれ、データとしても出ているんですよね。
ベネッセをはじめとした複数の調査では、中学生・高校生の親の50〜60%が「子供の将来に不安を感じている」と回答しています。つまり、クラスの親御さんの半分以上が、あなたと同じように不安を抱えているわけです。
「うちだけ?」と思っていた方は、少しほっとしませんか?
同じ調査で、親が子供に期待することの第1位は「本人がやりたいことを実現すること」という結果が出ています。一方で「安定した職に就いてほしい」も上位に入っているんですよね。やりたいことと安定、両方を子供に叶えてほしいという気持ち……これが親の不安の根っこにある気がします。
私も最初は「なんでうちの子だけ進路が決まらないんだろう」と思っていました。でも、周りのお母さんたちと話してみると、みんな同じような悩みを持っていたんです。口に出さないだけで、実はみんな似たような不安を抱えているんですよね。
不安を感じること自体は、親として子供のことを真剣に考えている証拠だと思っています。だから、まずその気持ちを責めないでほしいんです。「こんなに心配してしまって、過保護なのかな」と自分を責める必要は、まったくありません。その愛情の深さが、これから子供をサポートする力にもなっていくと思っています。
なぜ今の高校生は将来が見えにくいのか


「なんでうちの子は将来のことを真剣に考えられないんだろう」と感じたことはありませんか?
実は、これには時代的な背景がしっかりあるんです。親世代とは全く違う時代に生きていることを、まず知っておいてほしいんですよね。
たとえば、終身雇用が当たり前だった時代と今では、「将来の見通しの立て方」が根本的に違います。親世代は「いい大学に入って、いい会社に就職すれば安泰」というルートが比較的見えやすかった。でも今の高校生が社会に出るころには、AIの台頭や雇用構造の変化によって、今存在している職業の一部がなくなっている可能性があると言われています。
野村総研のレポートでは、現在の職業の約49%が自動化されうるという予測も出ているほどです(あくまで一つの試算ですが)。
将来が見えにくい理由は「選択肢が多すぎるから」
- インターネットで世界中の職業や生き方が見えてしまう
- 選択肢が多いからこそ、逆に迷子になりやすい
- 将来の見通しが立てにくい時代そのものが背景にある
子供が「将来が見えない」と言っても、それはその子の弱さではないんです。時代そのものが、将来を見えにくくしているという面が大きい。そう理解してあげるだけで、子供への見方が少し変わってくるんじゃないかと思っています。
やりたいことがない子供の本当の心理


「将来やりたいことがない」と言う子供を見て、焦ってしまう親御さんは多いと思います。でも、これは「やる気がない」や「怠けている」とはちょっと違うんですよね。
心理学者のエリク・エリクソンの発達理論によれば、青年期(12〜22歳ごろ)は「自分は何者か」「何がやりたいか」を探す時期です。やりたいことが分からないのは、この時期に必然的に起こるプロセスなんです。病気でも怠けでもありません。
さらに言うと、脳の前頭前野(将来の計画やリスク評価を担う部分)は25歳ごろまで完全には発達しないとされています。高校生が「将来のことをリアルに考えられない」のは、意志の弱さではなく、ある程度は脳の発達段階上、自然なことでもあるんです。
また、この探索期間を親が焦らせて無理に進路を決めさせると、「フォークロージャー(早期完了)」と呼ばれる状態になりやすいと言われています。これは、自分の意志ではなく、親や周囲の価値観をそのまま採用してしまうケース。後から「こんなはずじゃなかった」という後悔につながりやすいんですよね。
たとえば、高校2年生でまだ文系か理系かも決まっていない子供がいたとして、それは「探索中」のサインかもしれません。無気力とは分けて考えてあげると、接し方がだいぶ変わってくると思います。「何もしていない」ように見えても、子供の中ではいろんな感情や考えが渦巻いていることが多いんです。
それを急かすのではなく、静かに待ちながら見守る……というのが、実は一番難しくて、でも一番大切なことなのかもしれません。
親の不安が子供のプレッシャーになる理由


これ、意外と見落とされがちなポイントなんですよね。
親が不安を感じること自体は自然なことです。ただ、その不安が言動に出てしまうと、子供がさらにプレッシャーを感じて萎縮してしまうことがあります。たとえば、食事中に毎回進路の話をするとか、ため息をついて「どうするつもりなの」と言うとか……。子供はそういう空気をすごく敏感に感じ取っています。
親の焦りが伝わると、子供は「失敗してはいけない」というプレッシャーを強く感じてしまいます。結果として、逆に何も考えられなくなる……みたいな負のスパイラルに入ってしまうことがあるんです。
親が無意識にやりがちな、子供を萎縮させる行動パターンです。
- 食事のたびに進路の話をしてプレッシャーをかける
- ため息や「どうするつもりなの」という言葉で不安を伝える
- 過度に進路を誘導して子供の自律性を奪う
私もこれを知るまでは、心配するあまり「早く決めなさい」って言ってしまっていました……。あの頃の自分に教えてあげたいです。「心配しているから言う」という気持ちは本物なのに、言葉の選び方一つで、子供には全然違う意味で伝わってしまうんですよね。だからこそ、親自身が「自分の不安をどう扱うか」を意識することが、子供へのサポートの第一歩になると思っています。
子供の進路が決まらない高校生時代の関わり方


では、親としてどんな関わり方をすればいいのか、というところですが……。
一番大切なのは「関心は持ちながら、決定は子供に委ねる」バランスだと思っています。放任はよくないけれど、過干渉もよくない。その中間を意識することが大事なんですよね。
過保護や過干渉が続くと、子供が「自分は無力だ」「親がいないと何もできない」という感覚、いわゆる学習性無力感を持ちやすくなるとも言われています。
たとえば、子供が進路について「どこでもいい」と言う時、それは無関心ではないことが多いです。考えるのが怖かったり、親ががっかりすると思って正直に言えなかったり、というケースも多いんです。
まずは子供の話を否定せずに聞く姿勢を作ることが、一番の第一歩かもしれません。「そうなんだね」「それで、どう思ってる?」と、ただ聞いてあげるだけでも、子供はだいぶ楽になります。オープンキャンパスに一緒に行ってみるとか、職場体験や体験型プログラムへの参加を軽く提案してみるとか、そういう小さな行動から始めてみるのがおすすめです。
「興味あることを一緒に探す」くらいの気軽さで関わっていくのが、長続きする関わり方だと思っています。



声かけとか進路の選択肢とか、もう少し具体的に知りたいです。何から始めればいいんでしょう?



そうですよね。ここからはより実践的な話をしていきます。声かけのOK・NGワードから、卒業後の選択肢、使える相談窓口まで整理していきましょう。
高校生の子供の将来不安に親ができる具体的な対処法


- NGワードをOKワードに置き換えるだけで親子の会話が変わる
- 大学・専門学校・就職・浪人・ギャップイヤーと選択肢は思ったより多い
- プロセスをほめることが子供の自己肯定感を育てる近道
- 一人で抱え込まず、学校や外部の相談窓口を積極的に使う
進路相談で使いたいOKワードとNGワード


「良い声かけをしましょう」って言われても、具体的にどう言えばいいのか分からない……というのが本音ですよね。というわけで、実際の言葉レベルで整理してみます。
| NGワード | なぜNG? | OKワード |
|---|---|---|
| 早く決めなさい | 焦りとプレッシャーを与える | 一緒に考えてみようか |
| なんで決められないの? | 責める形になり萎縮させる | 今どんなことが気になってる? |
| ○○さんの子はもう決まったって | 比較は自己肯定感を傷つける | あなたはどんなことが得意だと思う? |
| 将来食べていけないよ | 恐怖で動かそうとする | どんな仕事でも、やり方次第だよ |
| 親の言う通りにしておけばいい | 自律性を完全に奪う | 最終的にはあなたが決めていいよ |
| そんな甘い考えじゃ無理だよ | 否定は思考停止を招く | それを実現するにはどうすればいいかな? |
比較系のNGワードは特に影響が大きいと思っています。他の子と比べられると、子供は「自分はダメだ」と感じてしまうんですよね。言った側は軽い気持ちでも、受け取った側には深く刺さることがあります。
OKワードに共通しているのは、否定しないこと、一緒に考える姿勢を見せること、そして子供に決定権を渡すことの3点です。完璧にできなくていいと思っています。まずは一つ、試してみるくらいの気持ちで大丈夫です。「最終的にはあなたが決めていいよ」という一言だけで、子供の表情が変わることもあります。「承認されている」「信頼されている」という感覚は、子供の自己肯定感を育てる大きな力になるんです。
高校卒業後に選べる進路の選択肢一覧


進路の選択肢は、思っているよりずっと多いんです。大学か就職かという二択で考えがちですが、それだけじゃないんですよね。選択肢があると分かるだけで、親も子供も少し気が楽になります。それぞれの特徴を整理してみましょう。
四年制大学
幅広い知識や人脈が得られ、就職の選択肢も広くなります。日本の大学進学率(短大含む)は2023年時点で約60%超と、過半数の高校生が進学を選んでいます(文部科学省「学校基本調査」より)。
| 種別 | 年間学費の目安 |
|---|---|
| 国公立大学 | 約54万円 |
| 私立大学(文系) | 約90〜100万円 |
入試方法も一般入試だけでなく、総合型選抜や学校推薦型など多様化しています。ただ、大学中退率は年間約8〜10%(年間約8万人)というデータもあります。「とりあえず大学」という選択よりも、なぜ大学なのかを子供と一緒に考えておくと、中退リスクを下げることにもつながります。
専門学校
ITや医療、調理、美容、デザインなど職業に直結したスキルを、2年程度で集中的に習得できます。学費は年間70〜130万円程度が目安で、分野によって差があります。専門学校への進学率は約17〜18%程度で、特定の分野に強い興味がある子供にとっては、大学よりも向いている選択肢かもしれません。2年間で専門士、4年間で高度専門士という称号も取得できます。
高卒就職
就職内定率は例年97〜98%と非常に高い水準です(厚生労働省データより)。製造や建設、サービス業など、実務経験を早くから積める強みがあります。同年代より早く社会人としての経験を積めることが、大きなアドバンテージになることもあります。働きながら夜間大学や通信制大学へ進む選択肢もあるので、就職した後で進学の道が閉じるわけではありません。


浪人
毎年約15〜20万人が選んでいる道です。第一志望合格を目指せる反面、予備校費用(年間50〜100万円程度)や精神的な負担も考慮が必要です。浪人期間中に学習習慣が身についたり、志望理由がより明確になったりするケースもあります。ただ、メンタル面のサポートを親がどう担うかが、成否を分ける大きな要素になることも多いです。
ギャップイヤー・留学
一定期間、海外体験や社会経験を通じて進路を考える方法です。日本ではまだ一般的ではありませんが、欧米では広く認知された選択肢です。体験を通じてやりたいことが見つかるケースもあり、「回り道」が実は近道になることもあります。
どの道が正解かは、子供によって違います。大切なのは「こんなに選択肢がある」と親子で知っておくことだと思っています。
子供の自己肯定感を高める親の姿勢


進路の悩みと自己肯定感は、実はすごく深くつながっています。自己肯定感が低い子は「どうせ自分には無理」と思って、選択肢を考えることをやめてしまいやすいんですよね。逆に、自己肯定感が高い子は、失敗を恐れずにいろんな選択肢を試してみようとします。
自己肯定感を高めるのに一番効くのは、親が「結果ではなくプロセス」をほめることだと思っています。たとえば「成績が上がったね」よりも「毎日コツコツ続けてたよね」という言葉のほうが、子供の内側に響きやすいんです。
子供の自己肯定感を育てる親の関わり方
- 結果よりもプロセス(取り組む姿勢)をほめる
- 失敗してもやってみたことを「すごい」と伝える
- 小さな挑戦を積極的に応援する
私自身も、子供に「どうせうまくいかないよ」という空気を出してしまっていた時期がありました。そういう親の無意識の態度が、子供にじわじわ影響することもあるんですよね……。親が失敗を叱ってばかりいると、子供は「失敗=ダメなこと」と覚えてしまい、チャレンジをしなくなります。小さな挑戦を応援して、うまくいかなくても「やってみたことがすごい」と伝える。そういう積み重ねが、子供の自己肯定感を育てていくんだと思います。
AI時代に高校生が身につけるべき力


「AIに仕事が奪われる」という話、怖く感じている親御さんも多いと思います。ただ、視点を変えると「AIが得意なことはAIに任せて、人間はもっと人間らしいことに集中できる時代になる」とも言えるんですよね。
では、これからの時代に高校生が身につけておくといい力は何か。大きく3つ挙げるとすると……。
AIにはできない、これからの時代に必要な3つの力です。
- コミュニケーション能力と共感力(人との関係を築く力)
- 創造力と問題解決力(答えのない問いに向き合う力)
- デジタルリテラシー(テクノロジーを使いこなす基礎的な力)
「将来のための勉強」だけじゃなく、今の経験を大切にしてあげることも、親にできる大事な関わり方だと思います。子供が部活に熱中しているとか、友人関係に一生懸命だとか、そういう今この瞬間のことも、無駄じゃないんです。むしろそこで培った人間力が、AIにはできない仕事の核になっていくと思っています。
外部の相談窓口やサポートを活用しよう


親だけで全部抱え込まなくていい、というのが私の正直な気持ちです。一人で抱え込まず、使えるサポートは積極的に使っていいと思っています。頼ることは弱さではなく、賢い選択だと思うんですよね。
学校の進路指導室・スクールカウンセラー
学校の進路指導室は、情報収集の場として使いやすいです。大学や専門学校のパンフレット、過去の進路実績なども確認できます。スクールカウンセラーは、子供が学校生活や将来に不安を感じている時の相談先として有効です。子供が親には話しにくいことを、カウンセラーには話せることもあります。
都道府県の教育相談センター
無料で相談できる窓口が各都道府県にあります。不登校や進路の悩みなど、幅広い相談に対応していることが多いです。電話相談や来所相談など、形式も選べる場合があるので、まずは調べてみるといいと思います。
地域若者サポートステーション
就労や進路に悩む若者を支援する国の機関です。全国に約177か所あり、相談は無料で利用できます。進路が全く決まっていない子供でも、一緒に考えてもらえる場所です。
オープンキャンパスや進学説明会
大学や専門学校のオープンキャンパスは、子供が「リアルな進路」を体感できる貴重な機会です。パンフレットで見るだけでは分からない雰囲気や、在学生の話を直接聞けるのが大きな強みです。親子で一緒に参加することで、進路についての自然な会話のきっかけにもなります。
相談や情報収集は、早すぎることはありません。進路の選択肢を「知るだけ」でも、子供の視野が広がることがあります。
「通信制から大学って行けるの?」と気になった方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


どんな学校を選べばいいか悩んでいる方には、こちらの記事も参考になると思います。


高校生の子供の将来不安と向き合う親へのまとめ


最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。子供の将来が不安で検索している親御さんへ、改めて伝えたいことをまとめます。
- 不安を感じること自体は子供を真剣に考えている証拠。自分を責めなくていい
- やりたいことがない子供は「探索中」であって無気力とは違う
- NGワードを減らし、否定しない・一緒に考える・決定を子供に渡す姿勢を意識する
- 進路の選択肢は大学・専門学校・就職・浪人・ギャップイヤーと思ったより多い
- 一人で抱え込まず、学校や外部の相談窓口をうまく使っていく
進路は変えられます。今の選択がすべてではないんですよね。このサイトでは、通信制高校という選択肢も含めて、高校生の進路に関する情報を発信しています。もし通信制高校が気になっている方は、ぜひ他の記事ものぞいてみてください。
今すぐ決める必要はありません。ただ、「こういう道もあるんだ」と知っておくだけで、親としての選択肢がぐっと広がります。
※ お子さんの状況はご家庭ごとに異なります。具体的な進路選択については、在籍校の先生やスクールカウンセラー、各通信制高校の相談窓口に直接ご相談されることをおすすめします。
通信制高校の選び方について詳しくまとめた記事はこちらです。


※完全無料・しつこい営業なし








