さき子どもが不登校になって、ママ友に会うのが怖くなってきて……。なんて話せばいいのか、全然わからないんです。



わかります、すごく。私も最初は、知り合いのママと鉢合わせるたびに心臓がバクバクして、逃げるように帰ってきてたんですよね。でも、ちょっとした準備と言い方さえ決めておけば、かなり楽になれるんです。



準備って、具体的にどんなことをするんですか?



「誰に話すか」「どこまで話すか」を先に自分の中で決めておくだけでいいんです。あとは、場面ごとにそのまま使えるセリフを頭に入れておく。今日はそのあたりを全部お伝えしますね。
- 話す前に整理しておきたい3つの準備と、話してよい相手・話さない方がよい相手の見分け方
- 場面ごとにそのまま使えるセリフ例(鉢合わせたとき・深掘りされたとき・LINEで聞かれたとき)
- 善意の言葉に傷ついたときの自然な受け流し方と、心を消耗させないための関係整理の考え方
- 不登校が実は珍しくないという現状データと、通信制高校を選んだ親が世間体とどう向き合うか
不登校のわが子をママ友にどう話すか悩んでいる方へ


- 「話す前の準備」が、話した後の後悔を大きく減らしてくれる
- 相手を見極める基準を持っておくと、情報が広がるリスクを下げられる
- 「全員に理解してもらう必要はない」という気持ちが、一番の心の守り方になる
まず「話すか話さないか」の前に、少し立ち止まって考えておきたいことがあります。
準備なく話してしまうと、話した後に「あれで良かったんだろうか……」と後悔しやすいんですよね。逆に、ちょっとした準備をしておくだけで、話した後の気持ちがかなり楽になります。
ここでは、話す前にやっておいてほしいことと、相手を選ぶ基準について、順番にお伝えしていきます。
話す前に決めておきたい3つのこと


ママ友に話す前に、この3つだけ自分の中で決めておくと、会話がぐっとスムーズになります。「何も準備しないまま話して、あとで後悔した」という方はとても多いので、ぜひ先に読んでみてください。
①誰に話すかを決める
まず「全員に話す必要はない」というところから始めることをおすすめしています。
ママ友という存在は、学校区や地域のコミュニティの中でつながっている関係です。ひとりに話すと、思っていなかった方向に情報が広がってしまうリスクがあるんですよね。
だからこそ、最初から「この人には話す、この人には話さない」という線引きを自分の中で決めておくことが大切だと思っています。たとえば、何年も付き合いがあって、自分の弱みも話せるような関係のある相手だけに絞る、みたいな感じです。この段階で線引きしておくだけで、あとの会話がずいぶん楽になりますよ。
②どこまで話すかを決める
不登校の原因や詳細まで話す必要は、まったくありません。たとえば「最近学校をお休みしていて」という一言で十分なことも多いんです。
私が知っているあるお母さんは、「体調を崩しています」という一言だけに情報を絞って、それ以上は話さないと決めていたそうです。そうすることで、毎回同じ説明を繰り返す消耗から自分を守れたと話していました。
開示する情報のレベルを、あらかじめ自分の中で決めておく。これだけで、気持ちの余裕がかなり変わってきます。
③子どもの意向を確認する
これ、見落としがちなんですが、子ども自身が「知られたくない」と感じている場合は、その気持ちをできる限り尊重してほしいと思います。
「友達に知られたらどうしよう」という不安が、子どもをさらに追い詰めてしまうことがあるんですよね。誰に、どんな言い方で話すかを事前に子どもと相談しておくと、子どもも「ちゃんと話し合えた」という安心感を持てます。
話す前に整理しておきたい3つのポイント
- 誰に話すかを最初に絞っておく(信頼できる1〜2人に限定)
- どこまで話すかのレベルを事前に決めておく
- 子どもの「知られたくない」という気持ちを必ず確認する
話してよいママ友と話さない方がよいママ友の見分け方


正直に言うと、この「相手を選ぶ」という視点が一番大事だと思っています。
私も最初は「仲良くしていたから大丈夫だろう」と思って話したら、次の週には別のママに知られていた……みたいな経験をしたことがあって、それからはかなり慎重になりました。ママ友は「子どもを介してつながっている」関係です。だからこそ、子どもの情報はとてもセンシティブで、広がりやすいんですよね。
| 話してよい相手の特徴 | 話さない方がよい相手の特徴 |
|---|---|
| 他の人の話をむやみに広めない人 | 情報を広めることに無頓着な人 |
| 「なんで?」より「大変だったね」と言える人 | 「うちは大丈夫」という言い方が多い人 |
| 子ども同士を比較してくる言動がない人 | 学校は行くものだ・甘やかしすぎという価値観を公言している人 |
| 自分の弱みも話してくれる、お互い様の関係の人 | 子ども同士を比較・競争させる雰囲気がある人 |
| 困ったとき実際に助けてくれたことがある人 | — |
この基準で見ると、実は「話せる相手」はかなり絞られてくることが多いんです。ただ、それは悲しいことではなくて、本当に信頼できる1人が見つかれば十分、くらいの気持ちでいると、少し楽になれる気がします。
「この人には話す、この人には話さない」という線引きは、自分を守るための大切な行動なんですよね。「全員に理解してもらう必要はない」と気づいた瞬間に、少し肩の力が抜けた、という方もたくさんいます。
子供の高校中退と世間体が気になるときの心構え


不登校が長引いて、高校を中退することになった場合、世間体への不安がさらに大きくなりますよね。「高校中退ってどう説明すればいいんだろう」「ママ友にどう思われるんだろう」という気持ち、すごくよくわかります。
世間体を気にするエネルギーは、子どもの次の一歩を考えるエネルギーに使った方が、長い目で見てずっといい結果につながると私は思っています。高校中退は確かにひとつの出来事ですが、その後どう動くかの方が、子どもの将来にとってはずっと大事なんですよね。
たとえば通信制高校という選択肢があります。全日制を中退してからでも入学できますし、自分のペースで高卒資格を取ることができます。世間体よりも「子どもが次に進める場所があるか」を優先して考えてみると、少し視点が変わるかもしれません。


通信制高校を選んだ親が世間体とどう向き合うか


わが子が通信制高校に進学することが決まったとき、ママ友にどう話すか悩む方はとても多いです。私自身もそうでした。「通信制って言ったらどう思われるかな」という気持ちは、正直ありました。
でも実際に話してみると、思っていたほど否定的な反応は少なかったんです。むしろ「そういう選択肢があるんだね」と興味を持ってくれる人の方が多かった、という印象があります。
通信制高校は今や全国に約270校以上あり、在籍者数も増え続けています。決して特別な選択ではなく、多様な学び方のひとつとして広く知られてきているんですよね。
通信制高校について聞かれたときに使いやすいひと言
- 「説明する必要はない、でも聞かれたら堂々と答える」スタンスが一番楽
- 「通信制高校に進むことにしました。本人のペースで高卒資格を取れるので、ちょうど良かったです」という一言が使いやすい


不登校の現状——実は珍しくない数字が示す事実


ここで少し、データの話をさせてください。ママ友に何か言われたとき、「うちだけがおかしいのかも」と感じてしまうことがあると思います。でも、実際の数字を見ると、そうではないことがはっきりわかるんです。
文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小・中学校における不登校の子どもの数は約346,000人にのぼっています。これは過去最多で、11年連続で増え続けている数字なんですよね。
| 区分 | 不登校出現率 | おおよその割合 |
|---|---|---|
| 小学校 | 約1.71% | 約59人に1人 |
| 中学校 | 約6.0% | 約17人に1人 |
つまり、クラスに1〜2人は不登校の子がいる計算になります。不登校は、決して珍しいことではないんです。
また、不登校の主なきっかけとして最も多いのは「無気力・不安」で、小学校では46.3%、中学校では51.8%を占めています。いじめや家庭問題が原因というケースは、思っているより少ないんです。
ということは、「親の育て方が悪い」「子どもが怠けている」という見方は、実態に合っていないんですよね。こういう事実を知っておくと、ママ友に何か言われたときに、「うちの子だけじゃない」「私の育て方が間違っていたわけじゃない」という事実の確認ができて、少し気持ちが落ち着けるかもしれません。



セリフ例って、どんなのがあるんですか?実際に使えるものが知りたくて……。



場面別に具体的なセリフをまとめているので、次から一緒に見ていきましょう。頭に入れておくだけで、いざというときに言葉が出やすくなりますよ。
場面別に見る、不登校をママ友にどう話すかの実践法


- 鉢合わせたときや深掘りされたときに、そのまま使えるセリフを持っておける
- LINEで聞かれたときの安全な返し方がわかる
- 善意の言葉に傷ついたときの受け流し方と、距離を置くという選択肢を知れる
「どう話すか」を検索しているのに、実際に使える言い方が書いてある記事って、意外と少ないんですよね。というわけで、場面ごとにそのまま使えるセリフ例を、できる限り具体的に載せていきます。頭の中に入れておくだけでも、いざという瞬間に言葉が出やすくなる気がします。
「最近見かけないね」と聞かれたときのセリフ例


日常の会話の中で一番多いのが、このパターンだと思います。「最近〇〇ちゃん見かけないね?」と聞かれたとき、頭が真っ白になってしまう……という方、多いんですよね。相手に悪意はないのに、この一言がものすごくしんどく感じられる。それは「答えを用意していない状態で突然聞かれる」からだと思うんです。だから、あらかじめ答えを決めておく、というのがとても有効です。
浅い関係のママ友には「体調不良」で乗り切る
浅い関係のママ友に対して使いやすいセリフ例です。
- 「ちょっと体調を崩しちゃって、最近お休みしているんです。心配してくれてありがとう」
- 「心配してくれてありがとう」の一言で、話題を自然に締めやすくなる
ある程度仲の良いママ友には少し踏み込んだ言い方を
ある程度仲の良いママ友に対しては、もう少し踏み込んだ言い方もできます。
「実は学校をお休みしていて……。本人が気にしているので、あまり広めないでほしいんだけど。今は家でゆっくりしています」
「本人が気にしている」という一言を加えるのがポイントで、これだけで不必要な詮索を防ぎやすくなります。「今は家でゆっくりしています」という表現は、現状を伝えつつ、余計な心配をさせにくいやわらかい言い方なので、使いやすいと思います。
深掘りされたときの自然な切り返し方


「え、なんで?」「どうしたの?」と深掘りされたとき、正直に全部話さなくていいんです。でも、どう返せばいいかわからなくて、つい話しすぎてしまった……という経験をお持ちの方も多いと思います。深掘りされたときに使える切り返しには、大きく2つのパターンがあります。
深掘りされたときに使える2つの切り返しパターンです。
- 「本人もまだ整理できていないみたいで……私もよくわからないんですよね」(わからないで自然に終わらせる)
- 「今はあまり外では話さないようにしているんだけど、気にかけてくれてありがとう」(丁重に話さない意思を示す)
ただ、それでも深掘りを続けてくる相手とは、少し距離を置いた方がいいかもしれません。「この人には話さない」という判断を、その場でしてしまっていいんです。
LINEで聞かれたときの返し方


LINEの場合は、テキストが記録として残るので、対面よりも少し慎重に返した方がいいと思っています。たとえば対面では「体調が……」と濁して終わらせられても、LINEのテキストで書いてしまうと、スクリーンショットを撮られるリスクがゼロではないんですよね。だから、LINEで聞かれたときはなるべくあいまいな表現に留める、というのが基本方針だと思っています。
個別LINEで「最近どう?」と聞かれたとき
「子どもがちょっとゆっくり期間中で。またゆっくり話せるとき話しますね!」
「ゆっくり期間」という表現は、不登校とも体調不良とも取れる、やわらかい言い方で使いやすいです。「また話しますね」という一言を添えることで、今は話さないという意思をやんわり伝えながら、冷たい印象にもなりにくいんですよね。
グループLINEでさりげなく聞かれたとき
グループLINEで個人的なことを聞かれたときは、集合時間などの連絡だけ返して、個人的な質問はそっとスルーする、というのも普通に使える方法だと思います。グループの中で不登校の話を返信するのは、情報が広がるリスクがとても高いので、スルーが一番安全です。
もし後で個別に「さっきのLINEで聞いたんだけど」と言われたら、そのときにあいまいな言い方で返す、という流れでも全く問題ないと思います。
親しいママ友に正直に打ち明けるときの伝え方


信頼できるママ友には、正直に話した方が、長い目で見て自分が楽になれることも多いです。「ひとりで抱えていたことを誰かに話せた」というだけで、孤立感がかなり和らぐんですよね。
ただ、正直に話すときにも、ひとつ工夫しておくといいことがあります。それは、「解決策は求めていない」と最初に伝えることです。
「実は〇〇が不登校になって。私自身もまだ受け入れられていない部分があって……。解決策とかは今は求めていなくて、ただ聞いてもらえると助かります」
「解決策は求めていない」と先に言っておくだけで、よかれと思ったアドバイスで傷つくリスクをぐっと減らせます。不登校の親にとって、ただ「うん、うん」と聞いてもらえるだけで、どれだけ救われるかわからないんですよね。
また、打ち明けた後に「話してよかった」と感じられる相手かどうかは、話してみないとわからない部分もあります。もし話した後に「なんか傷ついた……」と感じたとしても、それはあなたのせいではなくて、相手との相性の問題だと思ってください。傷ついた経験は「この人には話さない」という判断材料になる、くらいの受け取り方でいいんです。
善意の言葉に傷ついたときの受け流し方


不登校を話したときに、相手は全く悪意がないのに、ものすごく傷つく言葉をかけられることがあります。たとえば「気合が足りないんじゃない?」とか「うちの子は行けてるよ」とか「最初は嫌がってたけど慣れたよ」みたいな言葉です。こういった言葉は、相手に悪意がないぶん、余計に傷つくんですよね。
否定も同意もしない「受け流し」のセリフ
否定もせず、同意もしないスタンスで返す受け流しのセリフ例です。
- 「そうかもしれないんだけど、今は見守るしかないかなって……。なかなか難しいんだよね」
- 「そういう考え方もあるね。とりあえず今は様子見かな」
傷ついた後の自分を責めないために
「この人は悪気がないんだ」と心の中で思いながら、受け流す練習をすると、少しずつ傷つきにくくなっていく気がします。ただ、何度も同じパターンで傷つけられる相手なら、距離を置くことを考えてみてもいいと思います。
傷つくのは、あなたが不登校の状況に真剣に向き合っているからです。「受け流せなかった自分が弱い」ということでは、全くないんですよね。傷ついた後は、信頼できる誰かに「今日こんなこと言われてしんどかった」と話せる場所があると、ずいぶん楽になれます。そういう場所を、ママ友以外のところに作っておくことも、とても大切だと思います。
不登校のことをママ友にどう話すか迷ったら距離を置く選択も正解


話し方に悩み続けるくらいなら、思い切って距離を置く、というのも立派な選択肢です。ママ友関係って、子どもを介してつながっている関係なので、子どもの状況が変わると自然と疎遠になっていくことがあります。それは仕方のないことだし、むしろそれが自然な流れかもしれません。
不登校という状況が、本当の意味で自分を気にかけてくれる人を見えやすくしてくれる、という側面もあるんですよね。フェードアウトしていく縁は、無理につなぎとめなくていいと思います。それよりも、残ってくれた人との関係を大切にする方向にエネルギーを使うのがおすすめです。
また、ママ友という関係以外にも、話せる場所を作っておくと、心がぐっと楽になります。たとえば、スクールカウンセラーや教育支援センター(適応指導教室)、不登校の親の会といった場所では、同じ状況にいる人や専門家に話を聞いてもらえます。ママ友に話すかどうかの前に、まずこういった場所でひとりで抱えている気持ちを吐き出してみる、というのも、とても有効な方法だと思います。
- 話す前に「誰に話すか」「どこまで話すか」「子どもの意向」を整理しておくと、話した後の後悔がぐっと減る
- 場面ごとのセリフ例を頭に入れておくだけで、いざというときに言葉が出やすくなる
- 善意の言葉に傷ついたときは「受け流す」という選択が自分を守る方法になる
- 距離を置くことやフェードアウトも、立派な選択肢のひとつ
- あなたが消耗しないことが、子どもにとっての一番の安心感につながる
まとめ:不登校をママ友にどう話すかに正解はない、でも準備はできる
不登校をママ友にどう話すか、この答えに「これが正解」というものはないと思っています。相手との関係の深さや、子どもの状況や意向、自分自身の気持ちの余裕によって、最適な伝え方は変わってくるんですよね。
ただ、準備はできます。誰に話すかを決めて、どこまで話すかを決めて、子どもと話し合っておく。それだけで、かなり気持ちが楽になります。
距離を置くことも、フェードアウトすることも、正直に打ち明けることも、全部「あり」です。あなたが消耗しないことが、子どもにとって一番の安心感につながるんですよね。
もし通信制高校という選択肢についても気になっている方は、このサイトの他の記事もぜひ読んでみてください。
通信制高校の選び方について詳しくまとめた記事はこちらです。


※ お子さんの状況はご家庭ごとに異なります。具体的な進路選択については、在籍校の先生やスクールカウンセラー、各通信制高校の相談窓口に直接ご相談されることをおすすめします。







