さき通信制高校って、実際どのくらいの割合で卒業できないんですか?なんか不安で……。



私も子どもが入学するときに、すごく気になって調べまくったんですよね。中退率の数字だけ見ると「えっ」ってなるんですが、理由と対策を知っておくと見え方がだいぶ変わってくるんです。



公立と私立でも違うって聞いたんですけど、そのあたりも気になって。



そうなんです、けっこう差があるんですよ。数字の話から卒業要件、学校の選び方まで順番に整理しているので、一緒に見ていきましょう。
- 通信制高校の卒業できない割合と中退率の実態データ
- 公立・私立の卒業率の違いとその背景にある理由
- 卒業要件(単位数・在籍年数・特別活動)の具体的な内容
- 卒業率が高い学校の特徴と卒業するための実践的なポイント
通信制高校を卒業できない割合はどのくらい?


- 中退率は約20%前後——5人に1人という現実をまず数字で把握する
- 公立と私立で中退率に大きな差がある理由がわかる
- 卒業できなくなる代表的な5つの理由と事前対策
- 卒業要件の3つの柱(単位・在籍・特別活動)の中身
まずは「実際どのくらいの割合で卒業できないのか」という、一番気になるところからお伝えします。
数字で全体像を知ることで、漠然とした不安が少し整理されると思うんですよね。「なんとなく不安」という状態より、「20%前後という数字がある、でも理由と対策がある」と知っているほうが、ずっと動きやすくなります。
公立と私立の中退率の違い


文部科学省のデータによると、通信制高校全体の中退率は約20%前後とされています。つまり、5人に1人が中退しているという計算になります。全日制高校の中退率が約1〜2%であることと比べると、かなり高い水準なんですよね。
ただ、この数字をそのまま受け取って「通信制は危ない」と判断するのは、少し早いかもしれません。公立と私立ではこの数字にかなり差があるんです。
| 種別 | 中退率の目安 |
|---|---|
| 公立通信制高校 | 約30〜40% |
| 私立通信制高校 | 約10〜20% |
| 全日制高校(参考) | 約1〜2% |
| 定時制高校(参考) | 約15〜17% |
公立の中退率が高い理由は、1校あたりの在籍者数が多く(1,000人以上の学校も珍しくありません)、個別サポートが手薄になりやすいことが挙げられます。在籍者が多いということは、担任一人が見る生徒の数が増えるということで、「あの子最近レポート出してないな」と気づいてもらいにくくなるんですよね。
一方、私立は学費が高めな分、個別指導やメンタルサポートが充実しているケースが多い傾向があります。私が子どもの学校を選ぶときも、この差はかなり気になりました。学費と卒業率のバランスをどう考えるか、というのは親にとって本当に悩ましいところですよね……。
ただ、「公立だから必ず卒業できない」「私立なら絶対大丈夫」ということではなく、学校ごとのサポート体制の中身を確認することが大切だと思っています。なお、文部科学省の「学校基本調査」では通信制高校の在籍者数や退学者数の詳細データが公開されています。(出典:文部科学省『学校基本調査』)
卒業できない主な理由と原因


中退率の数字を見て「うちの子は大丈夫かな」と感じた方も多いと思います。実際にどんな理由で卒業できなくなるのかを知っておくと、事前に手を打てることが増えるんですよね。
理由1:自己管理・学習管理の失敗
通信制高校は毎日の登校義務がほぼないため、自分でスケジュールを立てて勉強する力が求められます。これが、中退の最大の原因だと言われているんです。
レポートの提出を「今日じゃなくてもいいか」と後回しにしているうちに期限を過ぎてしまう、というケースが一番多いんですよね。特に入学直後の1〜3ヶ月は、生活リズムが崩れやすい時期だと言われています。
私も最初は「自由に勉強できる環境だから、むしろ合ってるはず」と思っていました。でも実際には、強制力がない環境は「サボってもすぐにはバレない」環境でもあるんですよね。だからこそ、入学直後から意識的にルーティンを作ることが大切だと感じています。
理由2:メンタルや精神的な問題
通信制高校には、不登校経験者や発達障害、対人関係に困難を抱える生徒が多く在籍しています。全日制と違って、毎日顔を合わせるクラスメートがいないため、友人関係が作りにくい環境なんですよね。
孤独感や疎外感が強まると、「どうせ自分には無理だ」という気持ちになりやすく、モチベーションが一気に落ちてしまいがちです。メンタル系の問題は、早めに気づいて相談することが何より大切だと思います。カウンセラーが常駐している学校を選ぶかどうかが、ここで効いてくるんですよね。
理由3:スクーリング(登校)への参加困難
不登校を経験した生徒にとって、スクーリング自体が高いハードルになることがあります。「たまに登校するだけでいい」という環境でも、その「たまに」の登校日がどうしても行けない、という状況は十分起こりえます。
スクーリング参加が難しくなるケースとは
- 体育や実験・実習系の科目は対面スクーリングが必須のことが多い
- スクーリングに参加できないと単位が取れず、卒業要件を満たせなくなる
理由4:経済的な理由や家庭環境
学費の支払いが難しくなって退学するケースもあります。私立通信制高校の場合、年間の費用は30〜100万円以上になることもあり、決して安い選択ではないんですよね。
ただ、就学支援金制度を使えば、世帯収入によっては授業料相当額が補助されます。年収590万円未満の世帯には全額〜一部補助が出るケースもあるので、費用面で不安がある方は学校や自治体の窓口に相談してみるのがいいと思います。
理由5:アルバイトや就職への移行
在籍が長くなるにつれ、アルバイトや就職を優先するようになり、学業が後回しになるケースもあります。特に20歳前後の在籍者に多い傾向がある、と言われています。「働きながら卒業を目指す」という状況は、時間管理がさらに難しくなるんですよね。そういう場合は、履修する科目の数を絞って無理なく続けるほうがいいかもしれません。
卒業要件の単位数・在籍年数・特別活動


通信制高校を卒業するためには、大きく3つの要件を満たす必要があります。これを知らずに入学すると「気づいたら単位が足りない」という事態になりかねないので、しっかり押さえておきたいんですよね。
| 卒業要件 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 単位の修得 | 74単位以上 | 必履修科目(国語・数学・英語など)を含む |
| 在籍年数 | 3年以上 | 上限は学校によって6〜9年程度 |
| 特別活動 | 30単位時間以上 | スクーリングへの参加で充当できる学校が多い |
要件1:74単位以上の修得
高等学校学習指導要領で定められた74単位以上を修得することが必要です。国語や数学、英語などの必履修科目が含まれており、これらを避けることはできません。
1単位を修得するには、レポート(添削指導)の提出、スクーリング(面接指導)への参加、そして単位認定試験の合格、この3つをクリアする必要があります。レポートは1単位あたり1〜3回程度の提出が一般的で、近年はスマートフォンやタブレットでオンライン提出できる学校も増えています。
単位認定試験の合格点は多くの場合50〜60点程度なので、極端に高いハードルではありません。ただ、レポートをさぼって受験資格を失ってしまうと試験すら受けられないので、提出管理が何より大切だと思います。
要件2:3年以上の在籍
単位を早期に取り終えても、最低3年間は在籍しなければ卒業できません。通信制高校には「留年」という制度はなく、単位を落とした科目は翌年度に再履修できます。ただし、単位が積み上がらないと結果として3年で卒業できなくなる、ということです。
多くの学校では在籍の上限が6〜9年程度に設けられているので、長期的な視点で計画を立てることも大切です。「留年がないから焦らなくていい」という面はありますが、「いつまでも大丈夫」ではないんですよね。
要件3:特別活動への参加(30単位時間以上)
ホームルームや生徒会活動、学校行事などの特別活動に30単位時間以上参加することが求められます。スクーリングへの参加がそのまま特別活動の時間に充てられる学校が多いです。
年間のスクーリング回数は学校によって大きく異なり、年数回だけでいい学校もあれば、週に数回登校できるコースを持つ学校もあります。スクーリングが少ない学校は自由度が高い反面、学校との接点が少なくなりがちで、サポートを受けにくくなる側面もあります。自分(または子ども)の状況に合った登校頻度を選ぶことが、長続きするかどうかに大きく影響するんですよね。
単位を落とした場合の対処法


単位を落としてしまうと、どうなるんだろう……と不安になりますよね。結論から言うと、通信制高校は留年にはなりません。落とした科目は翌年度に再履修できる仕組みになっています。
たとえば、1年目に数学の単位が取れなかった場合、2年目に改めてレポートとスクーリングをこなして単位を取り直せばいいんです。ただ、これを繰り返していると74単位に届かなくなり、3年で卒業できなくなります。
「単位を落とした=終わり」ではなく、「どこで落とした、何が原因か」を把握して次の年度に活かすほうが大切なんですよね。そのためにも、担任や学校スタッフとのコミュニケーションを積極的に取る姿勢が、じわじわ効いてくると思います。
在籍1年目に中退が多い理由


データ的に見ると、中退が最も多いのは入学後1年目、特に最初の数ヶ月だと言われています。これ、私も子どもの入学後に実感しました。
入学当初はやる気があっても、毎日登校しなくていい環境が逆に「今日じゃなくてもいいか」という気持ちを生みやすいんですよね。全日制では学校という場所が強制的にリズムを作ってくれていたのが、通信制では自分で作らないといけない。この変化に適応できないまま、レポートの締め切りを逃し続けてしまう……というパターンが多いようです。
私も最初は「自由な環境だからうちの子には合ってるはず」と楽観的に考えていました。でも実際には、入学してすぐの時期にどれだけ生活リズムと学習習慣を整えられるかが、卒業できるかどうかの大きな分岐点になると感じています。
たとえば「最初の1ヶ月だけ、毎朝同じ時間に起きてテキストを開く」という小さなルールを作るだけで、その後の流れがまったく変わってくるんですよね。1年目を乗り越えられた生徒は、2年目・3年目もそのまま続けられる可能性がぐっと高まる、という話を学校の担当者から聞いたこともあります。というわけで、入学直後のサポート体制が充実しているかどうかは、学校選びの大きな基準になると思います。



卒業できない理由はわかったんですけど、じゃあどんな学校を選べばいいんでしょう?



そこが一番大事なところですよね。「生徒が孤立しない仕組みがあるかどうか」を見るのが、私的には一番わかりやすい基準だと思っています。
通信制高校で卒業できない割合を下げるには


- 卒業率が高い学校を見分ける具体的なチェックポイント
- 在籍中に卒業へ近づくための3つの実践習慣
- 万が一卒業できなかった場合の高認・再入学という選択肢
卒業できない理由や割合がわかったところで、「じゃあ、どうすればいいの?」というところが気になりますよね。ここからは、学校選びのポイントや卒業するための実践的な方法、そして万が一のときの選択肢までをお伝えします。
卒業率が高い通信制高校の選び方


卒業率が高い通信制高校を選ぶためには、いくつか見ておきたいポイントがあります。私が学校を選ぶときに特に重視したのは、サポート体制の具体的な中身でした。
たとえば、担任が生徒ひとりひとりの単位取得状況を管理してくれる個別担任制があるかどうか、レポートの提出期限が近づいたときにリマインドしてくれる仕組みがあるかどうか、などです。こういった細かい仕組みが卒業率の差につながっている気がします。
学校説明会に参加したときに「単位の管理はどうやってしていますか?」と直接聞いてみるのがおすすめです。答えが具体的な学校は、サポートが行き届いている可能性が高いと思います。
また、卒業率を学校のパンフレットや公式サイトで公開しているかどうかも、一つの判断基準になります。公開していない学校が必ずしも悪いわけではないですが、「開示できるだけの実績がある」という意味で、公開している学校は信頼しやすいと感じています。複数の学校を比べるときは、資料請求をして内容を見比べてみるのが一番手っ取り早いと思います。


資料は無料で取り寄せられる学校がほとんどなので、気になる学校の資料を手元に揃えてから比較するのがいいと思います。


サポート体制が充実した学校の特徴


卒業率が高い通信制高校には、いくつか共通した特徴があります。一言でまとめると「生徒が孤立しない仕組みが整っているかどうか」だと思っています。
サポート体制が整っている学校は、以下のような仕組みを持っていることが多いです。
- 個別担任制・メンター制度があり、単位取得状況を細かく追跡してくれる
- レポートの提出期限前に自動通知や担任からの連絡がある
- 週1〜週5回など、登校頻度を選べるコースが用意されている
- 心理カウンセラーが常駐していてメンタルサポートを受けられる
- 保護者との定期面談や連絡体制が整っている
- 少人数制で個別対応がしやすい環境になっている
特に「週何回でも登校できる」というコースの存在は大きいと思っています。週1回しかスクーリングがない学校だと、その日に体調が悪かったり気持ちが落ちていたりすると、そのまま欠席が続いてしまいがちなんですよね。選択肢が多いほど、学校との関係が途切れにくくなる、ということかもしれません。
また、保護者との連絡体制も意外と重要なポイントです。生徒本人だけでなく、親にも状況を共有してくれる学校は、家庭と学校が一緒に生徒を支える体制ができているんですよね。


卒業するために実践したい3つのポイント


学校選びと同じくらい大切なのが、在籍中の過ごし方だと感じています。卒業できた人たちに共通していること、というのが大体3つに絞られるんですよね。どれも「当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、これを継続できるかどうかが実際の差になるんです。
ポイント1:入学直後から生活リズムを整える
入学後の最初の数ヶ月が一番危ないんです。自由な環境に慣れすぎないよう、起床時間や学習時間をある程度固定しておくといいと思います。
「毎朝10時にはテキストを開く」みたいな、小さなルールから始めるのが現実的かもしれません。完璧なスケジュールを作ろうとすると続かないことが多いので、まずは「できそうな小さな習慣」を一つだけ決めるところから始めるのがおすすめです。慣れてきたらもう一つ追加する、みたいな感じで積み上げていくほうが、長続きしやすいと思います。
ポイント2:レポートの提出期限を可視化する
レポートの未提出が積み重なると、一気に卒業が遠のいてしまいます。カレンダーや手帳に提出期限を書き込んで、常に見える状態にしておくのがおすすめです。
たとえば、スマートフォンのカレンダーに期限の1週間前にアラームを設定しておくだけで、「忘れてた!」という事態をかなり減らせます。科目数が多い場合は、一覧表を作って壁に貼っておくみたいなアナログな方法も意外と効果的なんですよね。提出状況を「見える化」することで、「あとこれだけやれば大丈夫」という安心感にもつながります。
ポイント3:一人で抱え込まず学校に相談する
「なんか最近やる気が出ない」「学校に行くのがしんどい」と感じたとき、そのまま放置するのが一番危険です。担任やカウンセラーに早めに相談するだけで、状況が変わることは多いんですよね。
「こんなことで相談してもいいのかな」と思う必要はなくて、むしろ小さなうちに相談するほうが、対処がずっと楽になります。学校側も「相談してくれる生徒」のほうが圧倒的にフォローしやすいんですよね。一人で「もう無理かも」と抱え込む前に、まず担任に「最近ちょっとしんどくて」と一言伝えるだけでいい、と思っています。
卒業できなかった場合のその後の選択肢


最悪の場合、卒業できなかったらどうなるんだろう……という不安、正直ありますよね。ただ、通信制高校を卒業できなかったとしても、その後の選択肢はいくつかあります。「もう終わり」ではないんです、ということをまず伝えたくて。
大きく分けると、高卒認定試験(高認)を受ける道、別の通信制高校や定時制高校に転入してやり直す道、そして就労や職業訓練に進む道があります。
高卒認定試験と再入学という2つの道


高卒認定試験(高認)という選択肢
高卒認定試験は、文部科学省が年2回(8月と11月)実施している試験です。合格すると、大学や専門学校の受験資格が得られます。ただし、高校を「卒業した」という扱いにはならない点は知っておきたいところです。
高卒認定試験について知っておきたいポイントをまとめました。
- 通信制高校で修得した単位は、一部科目の免除に使える
- 全科目合格率は約40〜50%程度だが、合格した科目は次回以降に持ち越せる
- 就職活動で「高卒以上」が条件の求人には応募できないケースがある
通信制高校への再入学・転入という選択肢
以前の通信制高校で修得した単位は、別の通信制高校に転入しても引き継げます。つまり、ゼロからやり直しではなく、取得済みの単位をベースに残りの単位だけを取ればいいんです。
「最初の学校では合わなかったけど、サポートが充実した別の学校なら続けられた」というケースも実際にあるようです。定時制高校への転入も選択肢の一つで、夜間に通いながら卒業を目指すことができます。また、就労や職業訓練(ハローワークや公共職業訓練校など)を活用してスキルを身につけながら将来を考える、という進み方もあります。
最終的な判断は、学校の進路担当やスクールカウンセラーなど専門家にも相談しながら進めるのがいいと思います。どの道を選ぶにしても、「今持っている単位はムダにならない」という点は、知っておいてほしいんですよね。
通信制高校で卒業できない割合を知った上でできること


通信制高校の中退率は約20%前後と、決して低くはありません。ただ、なぜ卒業できなくなるのかの理由を知っておくだけで、事前に対策が取れるんですよね。自己管理の難しさ、孤独感、スクーリングへのハードル……これらは、サポート体制が整った学校を選ぶことや、入学後の関わり方を工夫することで、かなりカバーできると思っています。
私も最初は「通信制ってちゃんと卒業できるの?」という不安しかありませんでした。でも、学校の仕組みをちゃんと理解して、サポートをうまく使うことで、卒業まで続けられる環境は作れると感じています。
- 通信制高校全体の中退率は約20%前後。公立は30〜40%、私立は10〜20%と差がある
- 卒業できない主な理由は自己管理の失敗・メンタル問題・スクーリング困難・経済的理由・就労移行の5つ
- 卒業要件は74単位以上・3年以上の在籍・特別活動30単位時間以上の3つ
- 入学直後の生活リズム・提出期限の可視化・早めの相談が卒業への近道
- 卒業できなかった場合でも高卒認定試験や転入という選択肢がある
※数値データはあくまで一般的な目安です。学校や個人の状況によって大きく異なるため、詳しくは文部科学省の公式サイトや各学校の入学相談窓口にご確認ください。
今すぐ決める必要はありません。ただ、「こういう道もあるんだ」と知っておくだけで、親としての選択肢がぐっと広がります。
※ お子さんの状況はご家庭ごとに異なります。具体的な進路選択については、在籍校の先生やスクールカウンセラー、各通信制高校の相談窓口に直接ご相談されることをおすすめします。
通信制高校の選び方について詳しくまとめた記事はこちらです。


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