さき通信制高校に行ったら、大学進学ってやっぱり難しくなるんですか……?



その心配、すごくよくわかります。私も最初まったく同じこと考えてたんですよね。でも調べてみると、意外と選択肢があることがわかってきたんです。



え、そうなんですか?進学率が低いって聞いたことあって、不安で……。



あの数字にはちゃんと理由があるんですよ。入試の形式によっては、通信制高校ならではの強みが活きることもあるので、一緒に整理していきましょう!
- 通信制高校の大学進学率が低く見える本当の理由
- 一般選抜・総合型選抜・指定校推薦それぞれの有利・不利
- 大学進学を実現するための具体的な対策と行動計画
- 面接で通信制高校の選択理由を聞かれたときの正しい答え方
通信制高校から大学進学はできる?進学率の実態


- 進学率が低く見える数字には、構造的な理由がある
- N高など難関大合格者を出す通信制高校は実際にある
- 一般選抜・総合型選抜それぞれで通信制生が戦える理由
まず結論からお伝えしたいのですが、通信制高校からでも大学進学はできます。
ただ、「進学率の数字が低い」「難しいと聞いた」という声も多くて、そこには少し複雑な事情があるんですよね。このセクションでは、数字の実態と入試形式ごとの話を整理していきます。
通信制高校の大学進学率が低く見える本当の理由


文部科学省の学校基本調査によると、通信制高校の卒業後における大学・短期大学への進学率は、おおむね17〜20%前後とされています。(出典:文部科学省「学校基本調査」)
全日制高校が55〜60%程度なので、数字だけ見るとかなり低く見えますよね。ただ、ここで大事なのが母数の問題なんです。
通信制高校には、社会人や主婦(夫)の方、芸能・スポーツ活動をメインにしている人、すでに就職している人など、最初から大学進学を目的としていない層が多数在籍しているんですよね。不登校経験者のなかにも、大学進学よりまず社会復帰や体調回復を優先している方が少なくありません。
つまり、分母に「大学に行くつもりがない人」が大勢含まれているから、全体の進学率が下がって見えるわけです。この構造を知らずに数字だけを見ると、「通信制高校=大学に行けない」という誤解につながってしまうんですよね。
私が最初にこの数字を見たとき、正直「やっぱり厳しいのか……」と思ったんです。でも、母数の構造を知ったときに、ちょっと見え方が変わりました。
大学進学を目指している通信制高校生に限定して見ると、合格率は全日制と同等レベルという見方もあります。「進学率が低い」イコール「進学できない」ではない、ということは最初に押さえておいてほしいと思います。
| 学校の種類 | 大学・短大進学率(目安) |
|---|---|
| 全日制高校 | 約55〜60% |
| 通信制高校(全体) | 約17〜20% |
| 通信制高校(進学コース在籍者) | 全日制と同等レベルとの見方もあり |
難関大合格者も出るN高など注目校の実績


通信制高校から難関大学に合格している例は、実際にあります。たとえばN高等学校(角川ドワンゴ学園)は、2024年時点で国公立大合格291名、早慶上理合格341名、MARCH合格1,016名という実績を公表しています(累計実績)。東京大学や京都大学、慶應義塾大学といった難関校への合格者も毎年出ていて、数字は年々増加傾向にあるんですよね。
また、一ツ葉高等学校のような進学特化型の通信制高校からは、東大や医学部への合格者も出ています。鹿島学園高校や代々木高校のように、指定校推薦の枠を多数保有している通信制高校もあります。
こういった実績を見ると、「通信制高校=大学に行けない」というイメージは、かなり古い話になってきているのかもしれません。ただ、こうした実績は学校によって大きく差があるのも事実です。
だからこそ、「通信制高校ならどこでもいい」ではなく、進学実績をしっかり確認して学校を選ぶことがとても大事だと思っています。学校選びによって、進学実績はかなり変わってきますよね。
一般選抜では出身校による差別はない


一般選抜(一般入試)は、基本的に筆記試験の点数で合否が決まる入試です。大学側が「通信制高校出身だから」という理由で不合格にすることは、法的にも倫理的にも許されません。
試験当日に点数さえ取れれば、出身校の形態は関係ないんです。大学入学共通テストも、通信制高校の在校生・卒業見込み者であれば受験できます。高等学校卒業資格があれば、全日制・定時制・通信制を問わず、すべての大学に出願が可能です。
「通信制だと受験資格そのものがないんじゃ?」と心配している方もいるかもしれませんが、それは誤解なんですよね。
ただ、正直なところ、通信制高校は授業時間数が少ないので、受験に必要な学力を自力で積み上げていく必要があります。この点は楽ではないんですよね。でも入試制度の上では不利ではないということは、まず知っておいてほしいと思います。一般選抜と総合型選抜の両方を視野に入れた「ダブル対策」が、通信制高校生にとって現実的な戦略だと思っています。
総合型選抜は通信制高校生の強みが活きる入試


総合型選抜(旧AO入試)は、学力だけでなく、志望動機や活動実績、人物評価なども含めて審査する入試です。実はこれ、通信制高校生にとってかなり相性のいい入試形式だと思っています。
なぜかというと、通信制高校は自由な時間が多い分、自分の興味関心に沿った活動に時間を使いやすいんですよね。たとえば、資格取得やボランティア活動、創作活動、スポーツへの取り組み、起業経験など、こういった「自分でやってきたこと」が総合型選抜の評価材料になります。
総合型選抜で通信制高校生が強みにできること
- 自由な時間を活かして積み上げた資格・活動実績をアピールできる
- 「通信制高校を選んだ経緯」そのものが自己PR材料になる
- 体調を崩した経験や不登校の経験を前向きな文脈で語れると強い
| 入試形式 | 評価基準 | 通信制高校生の有利・不利 |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 筆記試験の点数 | 出身校による差別なし。学力を自力で積む必要あり |
| 総合型選抜 | 学力+活動実績+人物評価 | 自由な時間を活かした活動実績が強みになりやすい |
| 指定校推薦 | 評定平均+面接・小論文 | 枠数は少ない傾向。高1から評定を積み上げることが重要 |
| 公募推薦 | 評定平均+書類・面接 | 出願資格を満たせれば通信制生も出願可能 |
大学受験で不利になる面接での正しい答え方


総合型選抜や指定校推薦の面接では、「なぜ通信制高校を選んだのですか?」という質問がほぼ確実に来ると思っておいたほうがいいんですよね。この質問への答え方が、合否に関わることもあります。
大切なのは、事実を正直に伝えながら、前向きな文脈で締めるという構成です。面接官が見ているのは「過去に何があったか」よりも、「今どういう人間で、これからどうしたいか」だと思います。
こういう答え方は面接官に不安を残してしまいます。
- 「体調を崩して……」「不登校で……」で終わってしまう
- 過去の事実だけを述べて、現在や未来の話をしない
- 後ろ向きな言葉で締めくくる回答
おすすめの流れは、体調を崩した経験を話す → そこから〇〇に興味を持った → 通信制高校で自分のペースで学びながら〇〇に取り組んできた → 大学では〇〇を深めたい、という構成です。
たとえば、「体調を崩したことで医療や福祉に関心を持ち、通信制高校でボランティア活動を続けながら独学で勉強してきた。大学では社会福祉を専攻したい」みたいな答え方ができると、面接官に強い印象を残せると思います。この流れで話すと、過去の経験が「大学でやりたいこと」への伏線として機能するんですよね。
面接対策は、できれば高2の秋ごろから少しずつ練習しておくのがおすすめです。自分の言葉で語れるようになるまで、何度も声に出して練習することが大事だと思っています。



具体的に何をすればいいのか、もう少し教えてもらえますか?



もちろんです!高1からの学習習慣づくりとか、サポート校の使い方とか、時期ごとに整理していきますね。
通信制高校から大学進学できるための具体的な対策


- 高1から学習習慣と評定を積み上げる具体的な方法
- サポート校・予備校をうまく組み合わせて一人で戦わない環境を作る
- 指定校推薦枠・調査書の扱いなど、学校選びで確認すべきポイント
- 総合型選抜で使える活動実績の作り方と記録のコツ
高1から始める学習習慣と評定の積み上げ方


通信制高校の受験対策で、私が一番大事だと思っているのが「高1からの学習習慣づくり」です。全日制高校のように毎日授業があるわけではないので、自分でリズムを作れないと、あっという間に受験期が来てしまうんですよね。
毎日決まった時間に勉強する習慣を、高1のうちに作るのが理想だと思います。これ、当たり前に聞こえるかもしれませんが、通信制高校の環境では意外と難しいんです。自由な時間が多いからこそ、意識しないとだらけてしまいがちで……私も子どもの様子を見ていて、そこが一番の心配でした。
最初のうちは「1日30分だけ英語をやる」みたいな小さな目標から始めるのがいいと思います。継続できる量からスタートして、少しずつ時間を伸ばしていく方が、長続きしやすいんですよね。
通信制高校でも、レポートやスクーリング、定期試験の成績をもとに評定がつきます。この評定は、指定校推薦や公募推薦を使う場合の出願条件になることが多いんですよね。推薦入試を使いたい場合、評定平均が3.5以上や4.0以上を求める大学が多いので、「レポートはなんとなく出せればいい」ではなく、内容にも気を配るのがおすすめです。
| 時期 | やっておきたいこと |
|---|---|
| 高1前半 | 学習習慣の確立。主要科目の基礎固め。レポートを丁寧にこなす |
| 高1後半〜高2前半 | 志望学部・学科の方向性を考え始める。課外活動・資格取得をスタート |
| 高2夏〜秋 | 総合型選抜に使える活動実績を意識的に積む。サポート校・塾を検討 |
| 高2冬〜高3春 | 志望大学を絞り込む。入試形式(一般・総合型・推薦)の戦略を立てる |
| 高3夏以降 | 総合型選抜出願(6〜9月)。一般選抜に向けた本格的な受験勉強 |
サポート校や予備校を活用した受験勉強の進め方


通信制高校だけで受験勉強を完結させようとすると、かなり難易度が上がります。学校によっては進路指導が手薄なところもありますし、受験仲間やライバルがいない環境はモチベーション維持が難しいんですよね。
そこで活用したいのが、サポート校や予備校・塾との組み合わせです。外部の学習環境をうまく使うことで、「一人で戦わなくていい」状況を作れるのが大事だと思っています。
サポート校が担ってくれる主な役割はこんな感じです。
- 通信制高校と連携した学習補助・レポートサポート
- 毎日通う場所があることで生活リズムが安定しやすい
- 受験対策だけでなく、精神的なサポートも受けられる
予備校・塾の選び方としては、大手予備校(河合塾、東進、駿台など)の映像授業や通信講座は、自分のペースで進められるので通信制高校生との相性がいいです。個別指導塾も、苦手科目を集中的に対策できるのでおすすめです。
通信制高校の学習スケジュールに合わせて、塾や予備校のコースを選ぶのがポイントだと思います。週に何日通えるか、どの科目を補強したいかを整理してから、学校側と相談してみるといいかもしれません。集団授業が合わない場合は、オンライン個別指導という選択肢もあります。自宅から通えるオンライン形式なら、体調に合わせて受講しやすいので、通信制高校生には特に向いているかもしれません。
指定校推薦枠を持つ通信制高校の選び方


指定校推薦は、大学から高校に割り当てられた推薦枠を使って受験する方法です。一度校内選考を通過して内定が出れば、ほぼ合格が確定する入試形式です。通信制高校にも指定校推薦枠を持つ学校は存在しますが、全日制の進学校と比べると枠数は少ない傾向があるので、学校選びの段階で確認しておくのが大切だと思います。
また、指定校推薦は「枠があるだけ」では意味がなく、校内選考を通過するための評定平均が必要です。志望大学が指定校として含まれているか、評定の基準はどのくらいかを高1のうちに把握しておくと、計画が立てやすくなります。
大学進学を目指して通信制高校を選ぶなら、学校見学や資料請求でこんな点を確認しておくのがおすすめです。
- 進学コース・大学受験特化コースがあるか
- 指定校推薦枠の保有数と提携大学の一覧
- 大学合格実績が公開されているか
- サポート校との連携体制があるか
- 個別の進路指導を受けられるか
通信制高校の選び方について、もう少し詳しく知りたい方は、別の記事でも解説していますので、あわせて参考にしてみてください。


総合型選抜で使える課外活動と自己PR材料の作り方


総合型選抜を使うなら、高2の夏ごろまでに自己PRに使える活動実績を意識的に作っておくのが大事です。通信制高校は自由な時間が多いので、ここを逆手に取って活動の幅を広げるのが現実的な戦略です。
「何か特別なことをしなければいけない」と身構える必要はないと思います。大切なのは、自分がやってきたことを「なぜやったか、そこから何を学んだか」という文脈で語れるようにすることなんですよね。
評価されやすい活動の例と志望学部との結びつけ方
- 英検・TOEIC・漢検・日商簿記などの資格取得(書類に書きやすい)
- ボランティア活動・地域との関わり・創作活動・スポーツへの取り組み
- アルバイトを通じた経験も「何を学んだか」を語れれば材料になる
やってきたことをいざ書類にまとめようとすると、「あれ、いつやったっけ?」となりがちなんですよね。だから、活動の記録をノートやスマホのメモに残しておく習慣をつけておくといいと思います。日付・内容・そのとき感じたこと・学んだことをメモしておくだけで、出願書類を書くときにとても助かります。
調査書の欠席日数が入試に与える影響と対処法


これ、多くの方が不安に思っている点だと思います。大学入試では調査書(内申書)の提出が求められることがあり、欠席日数も記載されます。不登校経験がある場合、過去の欠席が記録されているのは事実です。ただ、これが「即・不合格」に直結するわけではありません。入試形式によって、調査書の影響の大きさは大きく違うんですよね。
一般選抜では、調査書の評価ウエイトが小さい大学がほとんどです。点数で勝負できる一般選抜を中心に受験するのであれば、欠席日数の影響は限定的だと考えていいと思います。一方、指定校推薦や公募推薦では、評定平均や出席状況が出願資格に関わることがあります。
つまり、過去の欠席よりも、今の出席状況と評定のほうが大事ということです。通信制高校に転入してからの出席状況を積み上げることが、推薦入試を目指す上では重要になってきます。
欠席日数が多い場合の現実的な対処法としては、まず志望大学の出願要件を個別に確認することが大切です。調査書の取り扱いは大学・学部ごとに異なるので、一概に「NG」とは言えません。総合型選抜や一般選抜を組み合わせた「ダブル対策」が現実的な戦略だと思います。面接で欠席が多かった理由を問われる可能性もありますが、「過去の事実+そこから学んだこと+これからやりたいこと」という流れで答えられると強いです。
具体的な出願条件や調査書の扱いについては、志望大学の入試要項を必ず確認して、不明な点は大学の入試相談窓口に問い合わせてみてください。最終的な判断は、進路指導の先生や入試専門家への相談もおすすめします。
大学以外の進路は?通信制高校卒業後の選択肢


大学進学だけが正解ではない、ということも伝えておきたいと思います。通信制高校の卒業後には、大学進学のほかにも専門学校進学や就職、資格取得を経てのキャリアアップなど、さまざまな道があります。
たとえば、ITやデザイン、福祉、美容、調理といった専門的なスキルを学べる専門学校は、通信制高校卒業者でも入学できます。また、高卒として就職する道もあります。通信制高校出身であることが就職の場でどう扱われるかについては、別の記事でも詳しく解説しています。


自分に合った進路を選ぶことが、長い目で見て一番大事だと思っています。「まわりに合わせて大学に行かなければ」というプレッシャーは、少しだけ横に置いておいてもいいかもしれません。
通信制高校からでも大学進学はできる【まとめ】
最後に、この記事で伝えたかったことを整理しますね。
通信制高校から大学進学はできます。これは事実です。大学進学率が低く見える数字には、最初から大学を目指していない層が多く含まれているという構造的な理由があるんですよね。一般選抜では出身校による差別はなく、総合型選抜では通信制高校ならではの経験が強みになります。面接での答え方も、準備さえしておけば怖くありません。
私も最初は「通信制に行ったら終わり」みたいな気持ちがどこかにあって、すごく不安でした。でも調べていくうちに、選択肢はちゃんとあるんだとわかったんです。だから、今不安な気持ちでいる方にも、同じように「大丈夫かもしれない」と思ってもらえたら嬉しいです。
- 進学率が低く見える理由は「母数に大学を目指さない層が含まれているから」。進学を目指す人に限れば全日制と同等レベルという見方もある
- 一般選抜は出身校による差別なし。総合型選抜は通信制生ならではの活動実績が強みになりやすい
- 高1から学習習慣・評定を積み上げること、サポート校や予備校を活用すること、進学実績のある学校を選ぶことが大きな柱
- 調査書の欠席日数は「即・不合格」ではない。入試形式の組み合わせと、今の出席状況・評定が大事
- 面接では「過去の事実+そこから学んだこと+これからやりたいこと」の流れで語ることが合否を分ける
もし「通信制高校」という選択肢が気になっているなら、まずはどんな学校があるのか、資料を見てみるだけでも気持ちの整理がつくかもしれません。
※ お子さんの状況はご家庭ごとに異なります。具体的な進路選択については、在籍校の先生やスクールカウンセラー、各通信制高校の相談窓口に直接ご相談されることをおすすめします。
通信制高校の選び方について詳しくまとめた記事はこちらです。


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