さき子どもから「通信制高校に行きたい」って言われたんだけど、正直どう受け止めたらいいかわからなくて……。



それは戸惑うのが当然だと思います。私も最初はそうでしたから。でも、今の通信制高校って親世代のイメージとはかなり違うんですよね。一緒に整理していきましょう。



世間体とか、将来のこととか、心配なことが多すぎて……。



その不安、全部ちゃんと向き合う価値があります。「正当な心配」と「古いイメージからくる不安」を分けるだけで、かなり気持ちが楽になるんですよね。
- 親がショックを受けたり不安になったりするのが自然な理由
- 世間体や将来不安が正当な心配かどうか、現状データとともに確認
- 反対から受け入れへと変わる親の心理プロセス
- 親子で前を向くための話し合いのポイント
子どもから通信制高校に行きたいと言われて、頭が真っ白になった親御さん。あるいは、親にどう話せばいいかわからなくて、何日も悩んでいる子どもさん。この記事は、そういう方たちに向けて書いています。
親がショックを受けるのは当然のことだと思うんです。世間体や将来への不安、通信制高校に対するイメージのギャップ……いろんな感情が一度に押し寄せてきますよね。
私自身も、わが子が通信制高校への転校を考えていると知ったとき、最初は戸惑いしかありませんでした。反対すべきなのか、受け入れるべきなのか。親に申し訳ないと泣いている子どもを前に、何が正解かわからなくて。ただ、いろいろ調べて話し合ううちに、通信制高校を選ぶことは甘えでも逃げでもないと気づいて。今は子どもの選択を応援できています。
この記事では、親の気持ちの整理の仕方から、通信制高校の現状、そして親子で前を向くためのヒントまで、まとめてお伝えしますね。
通信制高校で揺れる親の気持ちを整理しよう


- ショックを受ける親の気持ちは自然であることを理解できる
- 「正当な心配」と「古いイメージからくる不安」を区別できる
- 今の通信制高校の実態をデータで確認できる
まずは、親として感じるもやもやした気持ちを一つひとつほぐしていきたいと思います。最初から「通信制高校はいい選択肢だよ」と言いたいわけじゃなくて、まず親の感情に向き合うことが大切だと思っているので、ここから始めますね。
子どもに通信制高校へ行きたいと言われた親へ


突然「通信制高校に行きたい」と言われた親御さん、今どんな気持ちですか? 戸惑い、驚き、それから「なんで?」という疑問……いろんな感情がぐるぐるしているかもしれません。
まず最初に伝えたいのは、その気持ちはとても自然だということです。親として子どもの将来を心配するのは当たり前のことだし、知らないことへの不安が出てくるのも当たり前なんですよね。ちゃんと卒業できるのか、就職はどうなるのか、世間からどう見られるのか……みたいな疑問が次々と出てくるのも、子どもを思っているからこそだと思います。
ただ、その不安の一部は、通信制高校についての情報が古かったり、少なかったりすることからきているかもしれません。現代の通信制高校は、私たち親世代が想像しているものとはかなり違っています。それを知るだけで、気持ちがすこし楽になることもあるんです。難しく考えすぎず、まずは一緒に情報を整理するところから始めてみましょう。
通信制高校のことを伝えた後で親がショックを受ける理由


子どもから通信制高校の話を聞いてショックを受ける親御さんは、本当に多いんです。知恵袋や体験談を読んでいると、「涙が出た」「頭が真っ白になった」という声をよく見かけます。
なぜそこまでショックを受けるのかというと、多くの場合、通信制高校=全日制に通えなかった子が行く場所というイメージが強いからだと思うんです。「うちの子が、まさかそっちに行くことになるとは」という気持ち、親なら自然に出てきますよね。
それに加えて、子どもが通信制高校を考えるまでに追い詰められていたんだ、という事実に気づいた瞬間のショックもあります。不登校や体調不良、学校での人間関係……子どもが苦しんでいたことを、もしかしたら十分わかってあげられていなかったかも、という感覚です。
このショックは、親として子どもを大切に思っているからこそ生まれるものだと、私は思っています。だから、ショックを受けた自分を責める必要はまったくないんです。「こんなにショックを受けるなんて、過剰反応かな」と思う方もいるかもしれませんが、それだけ子どもの人生を真剣に考えているということです。
世間体や将来不安は正当な心配か


親御さんが感じる不安には、大きく分けて2種類あると思っています。一つは正当な心配、もう一つは誤解に基づく不安です。すべての不安を「気にしすぎ」と否定したいわけじゃなくて、どの不安が根拠のあるものでどれが古いイメージからきているのかを一緒に整理できたらいいなと思っています。
たとえば「自己管理ができるか心配」というのは、ある程度正当な心配です。通信制高校は自由な時間が多く、自分でスケジュールを組む必要があるので、サポート体制の整った学校を選ぶことが大切になります。一方で「通信制だと就職や大学受験で不利になる」という不安は、現在の実態とはかなり異なる部分があります。
| 不安の内容 | 種類 | 実態 |
|---|---|---|
| 自己管理できるか心配 | 正当な心配 | 学校のサポート体制次第で対応可能 |
| 大学受験・就職で不利になる | 誤解に基づく不安 | 卒業資格は全日制と同じ。進学・就職実績のある学校も多い |
| 世間体が悪い | やや誤解に基づく | 全国26万人以上が在籍。メジャーな選択肢になりつつある |
| 卒業できるか心配 | 正当な心配 | サポート校との併用や個別対応で卒業率を高めている学校も多い |
| 友達ができるか心配 | 正当な心配 | スクーリングや課外活動で交流の場がある学校も増えている |
こうして並べてみると、正当な心配は「学校選びで対応できるもの」が多いんですよね。誤解に基づく不安については、次のセクションで具体的にほぐしていきます。


親世代が抱く通信制高校のイメージは古い


正直に言うと、私も通信制高校に対するイメージはかなり古かったんです。NHKのラジオ講座みたいなイメージ……ひとりで勉強して、孤独に卒業する、みたいな。でも実際に調べてみると、今の通信制高校はまったく違っていて驚きました。
今の通信制高校はここまで変わっている
- N高等学校は生徒数2万人超。日本最大規模の高校の一つ
- プログラミングや動画制作、大学進学コースなど多彩なカリキュラム
- スクールカウンセラーの配置やオンライン授業の整備が充実
- 週5日登校に近いスタイルからほぼオンライン完結まで選択肢が幅広い
- 部活・文化祭・修学旅行がある学校も増えている
知っておきたい通信制高校の現状と実績


具体的な数字を見ておくと、気持ちが整理しやすくなります。文部科学省の学校基本調査(令和5年度)によると、通信制高校の生徒数は公私立合わせて約26万人です。(出典:文部科学省「学校基本調査」)2013年頃は約18万人だったので、約10年で1.4倍に増えている計算になります。
| 比較項目 | 全日制高校 | 通信制高校 |
|---|---|---|
| 登校頻度 | 週5日(原則毎日) | 年20〜30日程度(週2〜5日登校型もあり) |
| 授業形式 | 集団授業 | レポート+スクーリング+試験。オンライン授業も普及 |
| 卒業資格 | 高校卒業資格 | 同じく高校卒業資格(高卒認定とは別) |
| 大学受験 | 可能 | 同様に可能(共通テストも受験できる) |
| 卒業年数 | 3年 | 最短3年(単位制で柔軟) |
| 学費目安 | 公立:年10〜15万円程度 | 公立:年数万円〜、私立:年40〜100万円程度 |
ここで特に大切なのは、通信制高校を卒業すると「高等学校卒業証明書」が得られるという点です。これは全日制・定時制と同じ高卒扱いで、いわゆる高卒認定(高認)とは別のものです。大学・短大等への進学率は学校によって大きく異なりますが、進学特化型の通信制高校では60〜70%以上の実績を持つところもあります。
就職の面でも、採用担当者が通信制かどうかを重視するケースは近年減少傾向にある、というのが現場の声として多く聞かれます。特にITやクリエイティブ、起業家コミュニティでは通信制出身者が増えていて、ネガティブなイメージは確実に薄れてきているんですよね。ただし学校選びによって環境は大きく変わるので、具体的な進路については各校に直接確認することをおすすめします。





事実はわかってきたんだけど、頭でわかっていても感情がついていかないというか……。



それ、すごくよくわかります。情報と感情って、なかなか同時には動かないんですよね。次は、親の気持ちが変わっていくプロセスを一緒に見ていきましょう。
子どもを応援できる通信制高校への親の気持ちの変え方


- 反対から受け入れへと変わる4段階の心理プロセスを把握できる
- 自責感との向き合い方がわかる
- 親子で前を向くための話し合いの進め方がわかる
事実を知るだけでは、なかなか感情が追いつかないこともありますよね。ここでは、親の気持ちが少しずつ変化していくプロセスと、そのときに役立つ考え方をお伝えしたいと思います。
反対から受け入れへと変わる親の心理プロセス


子どもから通信制高校の話を聞いた親御さんが、最終的に応援できるようになるまでには、いくつかの段階があると感じています。今自分がどの段階にいるかを知るだけで、気持ちの整理がずいぶんしやすくなるんですよね。
第1段階:ショック・戸惑い
最初は「え、なんで?」という驚きと混乱です。頭では聞いているけれど、気持ちがついていかない状態みたいな感じです。この段階では何かを決めようとしないほうがいいと思います。まずは「そうなんだね」と受け止めるだけで十分なんです。
第2段階:不安・反対
ショックが落ち着いてくると、今度は不安が出てきます。将来のこと、世間体のこと、子どもが自己管理できるかどうか……いろいろな心配が頭を占領する時期です。この段階で反対の意思を伝える親御さんが多いと思います。ただ、この不安系の感情の多くは、情報不足から来ていることが多いんですよね。「よくわからないから怖い」という状態を、次の段階で少しずつほぐしていくことができます。
第3段階:情報収集・理解
少し落ち着いてきたとき、通信制高校について調べ始める段階です。説明会に行ったり、学校の資料を読んだりすることで、イメージが変わっていきます。私も最初は怖くて調べたくなかったんですが、実際に足を運んだ説明会で、想像より明るくて先生も親身な学校を見て、気持ちがすっと楽になったのを覚えています。
「思っていたのと全然違う」という感想を持つ親御さんは、かなり多いです。この段階で、不安の多くが「古いイメージから来るもの」だったと気づける方が多いんですよね。
第4段階:受け入れ・応援
情報が入ってきて、子どもの表情が変わってくると、受け入れに変わっていきます。通信制高校を選んだ後に生き生きしてきた子どもを見て、「世間体とかどうでもよくなった」という親御さんの声はとても多いんです。子どもの笑顔が増えることで、親の気持ちも自然と前向きになっていく。そういうプロセスをたどる親御さんを、私は何人も見てきました。
親が感じる自責感との向き合い方


通信制高校を考えるに至った背景に、不登校や体調不良があるケースは少なくありません。そういうとき、親として「自分の育て方が悪かったんじゃないか」「もっと早く気づいていれば」という自責感が出てくることがあります。
私もそれがありました。子どもが苦しんでいたのに、なんで気づいてあげられなかったんだろうって。この自責感は、放置しておくと「通信制高校に行かせることへの反対」という形で出てきやすいと思うんです。「認めてしまったら、自分の失敗を認めることになる」という心理が、無意識に働くことがあるんですよね。
ただ、子どもが通信制高校を選ぶのは、親の育て方の失敗ではありません。子どもが自分に合った学び方を探しているということで、それは前向きなことだと思うんです。むしろ、子どもが「こういう環境が自分には合う」と気づけたこと自体、大事な一歩なんですよね。
子どもが親に申し訳ないと感じているとき


親御さんだけでなく、子どもも相当なプレッシャーを感じていることを、ここで伝えておきたいんです。通信制高校に行きたいと思っている子どもの多くは、「親に申し訳ない」という気持ちを強く抱えています。「言ったらショックを受けるのがわかっているから言い出せない」という声や、「諦めたと思われそうで怖い」という声は、子どもたちの言葉としてよく見かけます。
子どもが通信制高校を選ぼうとしているのは、親を困らせたいからじゃなくて、自分が前に進みたいからです。その気持ちを受け取ってもらえると、子どもはどれだけ救われるかわかりません。まずは「話してくれてよかった」という言葉一つで、子どもの表情が変わることもあります。
また、子どもが罪悪感を抱えたまま転校・進学しても、その後の生活に影を落とすことがあります。「親を悲しませてしまった」という気持ちを引きずらないためにも、話し合いの中で「あなたの選択を応援している」というメッセージを伝えることが、中長期的にも大切なんですよね。
通信制高校に関する知恵袋に見る親の本音


知恵袋や体験談を読んでいると、通信制高校への進学を経験した親御さんのリアルな声が集まっています。最初は反対していたけれど、最終的に受け入れた親御さんの言葉で多いのが、「子どもが生き生きしてきたら、どうでもよくなった」というものです。
たとえば、毎日顔色が悪かった子が、通信制高校に移ってから笑顔が増えた。そういう変化を見たとき、世間体への不安がすっと消えた、という話をよく見かけます。「本当にショックで涙が出たけれど、子どもの命のほうが大事だと思った」という言葉も印象的でした。
一方で、「反対して後悔している。あのとき話を聞いてあげればよかった」という声もあります。これが一番胸に刺さるんですよね……。反対したまま時間が過ぎて、関係がこじれてしまうケースもあるので、できれば早めに話し合いの場を持つことが大切だと思います。
また、学校の説明会に一緒に行ったことで気持ちが変わった、という体験談も多いです。「思っていたより全然普通の学校だった」「先生がすごく親身で安心した」という声が、とても多く見られます。実際に見てみることが、親の不安を解消する一番の近道かもしれません。
親子で前を向くための話し合いのポイント


では実際に、どうやって話し合いを進めればいいのか。いくつかのポイントをお伝えしますね。
子どもが親に伝えるとき
一度で全部説得しようとしないことが大切だと思います。感情的になるのではなく、今の状況の何が辛いのかを事実として伝えること。そして、通信制高校でどうなりたいかという前向きなビジョンを一緒に話すことが、親の心に届きやすいんですよね。
具体的なパンフレットや学校のホームページを一緒に見てもらうことも、話し合いの取っかかりになります。資料を見せたら、最初は無言だった親が少しずつ話を聞いてくれるようになった、という声はとても多いです。一度ですべてを解決しようとせず、複数回に分けて少しずつ話すくらいのペースがちょうどいいかもしれません。
親が子どもの話を聞くとき
まず「なぜそう思うようになったか」を聞くことから始めるのがいいと思います。反射的に反対するのではなく、子どもが何に苦しんでいるのかを理解することが先です。子どもの言葉の奥にある「今の学校が辛い」という気持ちを受け止めることができると、その後の対話がまるで変わってくるんです。
一緒に説明会や見学に行くことを提案するのも、とても効果的だと感じています。実際に学校の雰囲気を見ることで、お互いの不安が具体的な情報に変わっていきます。「百聞は一見にしかず」という言葉どおりで、説明会に行った親御さんほど気持ちの変化が早い印象があります。
第三者への相談も選択肢に
親子だけで話し合いが難しいときは、以下のような相談先を活用してみてください。
- スクールカウンセラー・教育支援センター
- 通信制高校の入学相談窓口(多くの学校で無料相談を実施)
- 子どもの人権110番(法務省:0120-007-110)
- よりそいホットライン(0120-279-338)


通信制高校への進学と親の気持ちの整理まとめ


改めて、この記事でお伝えしてきたことを振り返りますね。子どもから通信制高校の話を聞いてショックを受けるのは、親として自然な反応です。その気持ちを否定する必要はないし、焦って答えを出す必要もありません。
ただ、通信制高校は今やかなりメジャーな選択肢になっていて、全国に約26万人の生徒が通っています。大学進学も就職も、選ぶ学校次第で十分に実現できます。親世代が持っているイメージと今の実態には大きなギャップがあって、そのギャップが不安の根本にあることが多いんです。
通信制高校を選ぶことは、逃げでも甘えでもありません。子どもが自分に合った場所を探しているということです。まず情報を集めて、できれば子どもと一緒に学校を見てみること。それが親子で前を向く一歩になると思っています。
- 親がショックを受けるのは当然。自分を責めずまずそのまま受け止めてよい
- 不安には「正当な心配」と「古いイメージからくる誤解」の2種類がある
- 今の通信制高校は全国26万人が在籍。大学進学も就職も実現できる
- 親の気持ちはショック→不安→情報収集→受け入れの4段階で変化していく
- 説明会への参加と第三者への相談が、親子で前を向く一番の近道
※ お子さんの状況はご家庭ごとに異なります。具体的な進路選択については、在籍校の先生やスクールカウンセラー、各通信制高校の相談窓口に直接ご相談されることをおすすめします。
通信制高校の選び方について詳しくまとめた記事はこちらです。


※完全無料・しつこい営業なし
親の不安も、子どもの気持ちも、どちらも大切にしながら、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。




