さきねえ、通信制高校って不登校の子が行くところだよね?うちの子、別に不登校じゃないんだけど、選んでもいいのかな……。



それ、すごくよく聞く疑問なんですよね。実は私も最初まったく同じことを思っていて。でも調べていくうちに、通信制高校って不登校じゃない子も積極的な理由でどんどん選んでいるんだってわかって、びっくりしたんです。



えっ、そうなの?具体的にどんな理由で選ぶの?



スポーツや芸能活動のために時間を確保したいとか、難関大学受験に集中したいとか、海外留学を並行して進めたいとか……本当にさまざまな前向きな動機があるんですよ。この記事で全部まとめているので、一緒に見ていきましょう!
- 不登校以外で通信制高校を選ぶ具体的な理由と在籍生徒の実態
- 通信制高校が普通の子にとって持つ自由な時間や進学面でのメリット
- 卒業資格や大学進学実績など、周囲の偏見への正しい向き合い方
- 自分や子どもに通信制高校が向いているかどうかの判断ポイント
通信制高校に不登校じゃない生徒が行く理由とは


まず最初に、「通信制高校=不登校の子が行く場所」というイメージ自体を、一度ほぐしてみたいと思います。
実態を見ていくと、通信制高校を選ぶ理由は本当に多様で、不登校はそのうちの一部に過ぎないということがわかってきます。
- 在籍者の約60〜70%は不登校以外の理由で通信制高校を選んでいる
- スポーツ・芸能・受験・留学など、前向きな動機で選ぶ生徒が急増している
- 発達特性や健康上の理由から「自分に合う環境」として選ぶ子も多い
在籍生徒の約8割が積極的な目的を持つ現状


文部科学省の学校基本調査(令和5年度)によると、通信制高校の在籍者数は全国で約26万人にのぼっています。
10年前(2013年度)が約18万人だったので、この10年で約8万人も増えているんですよね。高校生全体に占める割合で言うと、今や12人に1人が通信制高校に在籍している計算になります。
クラスに30人いたら、2〜3人は通信制高校を選んでいる、というくらいの割合なんです。この数字、けっこう驚きませんか?
そしてここが大事なポイントなんですが、在籍生徒のうち「入学のきっかけが不登校・学校への不適応」と答えた生徒は、調査によって差はあるものの、概ね30〜40%程度とされています。つまり、残りの60〜70%は不登校を主な理由としていないということになるんです。
(出典:文部科学省「学校基本調査」)
これを知ったとき、私は正直かなり驚きました。世間のイメージと実態がこんなに違うんだ、と。不登校以外で通信制高校を選んでいる生徒にとって、通信制高校は「救済措置」ではなく「積極的な選択肢」になっているんですよね。
| 項目 | データ・実態 |
|---|---|
| 在籍者数(2023年度) | 約26万人 |
| 在籍者数(2013年度) | 約18万人 |
| 10年間の増加数 | 約8万人増 |
| 高校生全体に占める割合 | 約12人に1人(約8%) |
| 不登校が主な入学理由の割合 | 約30〜40% |
| 不登校以外が主な入学理由の割合 | 約60〜70% |
数字で見ると、「通信制高校=不登校の場所」というイメージがいかに実態とかけ離れているかが、よくわかると思います。
スポーツや芸能活動のための時間確保


通信制高校を積極的に選ぶ理由として、最もわかりやすいのがスポーツや芸能活動との両立だと思います。
たとえばサッカーや野球、ゴルフやテニスなど、全国レベルで活動しているアスリートの場合、年間100日以上の遠征や練習が入ることも珍しくありません。全日制高校では出席日数が足りなくなってしまうケースがあるので、通信制高校を選ぶことで競技に集中しながら高卒資格を取るという選択ができるんです。
芸能活動やモデル、アイドルやYouTuberとして活動している10代も同様です。撮影やイベント、収録の日程と学校の時間割を両立させるのは、全日制高校だとかなり難しいんですよね。芸能プロダクションと提携している通信制高校が複数存在しているのも、そういうニーズがあるからだと思っています。
スポーツ・芸能系で通信制高校を選ぶメリット
- 遠征・撮影・公演が多くても出席日数を気にしなくていい
- スポーツ特化コースや芸能プロダクション提携校を選べる
- プロ野球・サッカー・ゴルフなどの選手を多数輩出している実績がある
難関大学受験に向けた学習時間の確保


これは意外と知られていないんですが、大学受験を強く意識しているからこそ通信制高校を選ぶ、というケースもあります。
全日制高校の場合、授業や学校行事、部活動などで時間がかなり埋まりますよね。特に進学校の場合、授業の予習・復習・課題だけでも相当な時間が必要で、予備校や自習に使える時間がなかなか確保できないという声もよく聞きます。
一方で通信制高校なら、学校の授業時間が少ない分、予備校や自習に充てられる時間が大幅に増えるんです。たとえば、東大・京大・早慶などを本気で目指している子が、通信制高校を選んで受験勉強に集中するという選択は、実はけっして珍しくなくなってきています。
N高等学校やクラーク記念国際高等学校などは、東大・京大・国公立大への合格者を毎年輩出しています。通信制高校=学力が低い、というイメージはもう古いと感じています。
ただ、注意点もあります。進学に強い通信制高校かどうかは学校によってかなり差があるので、大学進学が目標の場合は学校選びが非常に重要になります。進学実績を公開している学校をしっかり比較して、自分に合った環境を選ぶことをおすすめします。
また、通信制高校で自由な時間を手に入れたとしても、その時間を受験勉強に使えるかどうかは本人の自己管理にかかっています。目的意識がはっきりしているほど、この選択は活きてくると思っています。
海外留学や語学習得を目指す生徒の選択


長期留学を考えている中学生や高校生にとっても、通信制高校は有力な選択肢になります。
全日制高校に在籍したまま1年以上の長期留学をすると、出席日数の問題で留年になってしまうリスクがあるんです。でも通信制高校なら、オンラインで単位を取得しながら海外留学を並行して進めることができます。
2020年のコロナ禍以降、オンラインスクーリングが認められる範囲が大幅に広がりました。物理的に日本にいなくても学習を続けやすくなっているので、留学中でも単位を積み重ねられる環境が整ってきているんですよね。
また、海外にルーツを持つ生徒、たとえば外国籍だったり帰国子女だったりする場合に、日本の高卒資格を取得するために通信制高校を選ぶケースも増えています。語学習得や国際的なキャリアを見据えた積極的な選択として、通信制高校を使いこなしている子は確実に増えてきている印象です。
ただ、留学先や学習環境によってオンライン受講の可否が変わる場合もあるので、具体的な条件は各学校に事前に確認しておくことをおすすめします。
発達特性や健康上の理由から自分に合う環境を選ぶ


これは少し繊細な話題なんですが、大切なので触れておきたいと思います。
ADHDやASD、LD(学習障害)などの発達特性がある子が、不登校になっているわけではないけれど、全日制の集団生活や一斉授業に難しさを感じているケースがあります。たとえば音や光への感覚過敏で教室環境がつらい、クラス全員が同じペースで進む授業が合わない、といった状況ですね。毎日なんとか学校に通えてはいるけれど、それだけで精一杯……みたいな状態の子もいると思います。
「不登校ではないけれど、全日制が自分に合っていない」という子にとって、通信制高校は非常に現実的な選択肢になると思っています。
また、起立性調節障害という疾患があります。朝に起き上がれない状態になる医学的な病気で、中学生の約10%が罹患しているとも言われています。不登校と混同されやすいんですが、これはれっきとした診断のある疾患なんですよね。慢性疾患や障害で通学が困難な子も同様で、喘息やアレルギー疾患、消化器疾患など、体の状態によって毎日の通学が難しい場合も、通信制高校を選ぶことで無理なく高卒資格を取得できます。
こういった健康上の理由で通学が困難な子にとっても、自分のペースで学べる通信制高校は、前向きな意味での「自分に合う環境を選ぶ」という選択になります。なお、発達特性や健康状態については、通信制高校への進学を考える前に、まずは医師やスクールカウンセラーなど専門家に相談することをおすすめします。



なるほど……。不登校じゃない子でも通信制高校を選ぶ理由って、こんなにたくさんあるんだね。でも実際に選んだときのメリットってどんな感じなの?



そこが気になりますよね。「救済措置」じゃなくて「積極的な選択」として見たとき、通信制高校にはけっこう具体的なメリットがあるんですよ。次でまとめていきますね。
不登校じゃない普通の子が通信制高校を選ぶメリット


不登校ではない子が通信制高校を選ぶとき、具体的にどんないいことがあるのか、気になりますよね。ここでは「救済措置」としてではなく、積極的な選択としての通信制高校のメリットを整理していきます。
- 自由な時間が増えることで、やりたいことに集中できる環境が手に入る
- 卒業資格は全日制高校と完全に同等で、大学受験も問題なく挑戦できる
- 進学特化コースを選べば、難関大学への進学も十分に狙える
- 周囲の偏見への向き合い方と、自分の選択に自信を持つ考え方がわかる
普通の子にとっての通信制高校の自由な時間のメリット


通信制高校の最大の特徴は、時間の使い方が自由になることだと思います。
全日制高校の場合、毎日朝から夕方まで学校に拘束されますよね。部活も入れると、放課後の時間もほとんどなくなります。一方、通信制高校のスクーリング(登校日数)は、法的に定められた最低ラインが年間14〜30日程度(科目による)です。学校によっては年間数十日の登校で卒業できるところもあって、残りの時間を自分の目的に使えるというのが最大の強みです。
たとえばスポーツの練習に毎日数時間使いたいとか、受験勉強に集中したいとか、自分でビジネスをやってみたいとか、そういう「やりたいことがある子」に通信制高校はすごく向いていると感じています。
起業やプログラミング、デザイン、EC運営といったビジネス系の活動に取り組む10代が増えていて、N高等学校やS高等学校(角川ドワンゴ学園)はそういう生徒の受け皿になっています。アルバイトをしながら将来のための資金を貯めたり、スキルを磨いたりする時間にも使えます。
「時間が自由になる」ということは、目標のある子にとっては本当に大きなメリットなんですよね。自分の好きなことに挑戦できる時間が増える、というのは、高校時代という大切な時期をより豊かに使えるということでもあると思っています。


実際どんな生活になるの?と気になる方は、通信制高校生の一日のスケジュールを紹介した記事もぜひ参考にしてみてください。


全日制と同等の卒業資格が得られる安心感


通信制高校に対して、卒業資格は全日制と同じなのか?という不安を持つ方は多いと思います。
結論から言うと、通信制高校は学校教育法に基づく正規の高等学校です。卒業に必要な単位数は全日制・定時制と同じ74単位以上で、取得できる卒業資格も完全に同等です。大学受験の資格も、全日制高校の卒業生とまったく同じなんです。
私もここはかなり気になって調べたんですが、「通信制高校卒」という表記が就職や進学で制度的に不利になることはありません。
| 比較項目 | 通信制高校 | 全日制高校 |
|---|---|---|
| 法的根拠 | 学校教育法に基づく正規の高等学校 | 同じ |
| 卒業に必要な単位数 | 74単位以上 | 同じ |
| 卒業資格の効力 | 全日制と完全に同等 | — |
| 大学受験資格 | あり(全日制と同じ) | あり |
| 年間スクーリング日数の目安 | 14〜30日程度(最低ライン) | 約200日前後 |
ただ、実際の採用や入試の現場でどう見られるかは、学校や企業によって異なる部分もあるかもしれません。進路に関することは、学校の先生や進路担当者にも相談しながら進めることをおすすめします。制度的には同等の資格であることを知ったうえで、自信を持って選択できるといいですよね。
大学進学を目指せる進学実績の実態


通信制高校全体の大学・短大進学率は、全日制(約55%)と比べると低めで、概ね30〜40%程度という数字が目安として挙げられています。ただ、これはあくまで全体の平均値なんです。
進学に特化したコースを持つ通信制高校では、大学進学率が70〜80%以上の学校も存在します。たとえばクラーク記念国際高等学校は大学進学率が約70%で、国公立大学や早慶MARCHへの合格者も輩出しています。N高等学校も東大・京大・国公立大への合格者を毎年出しています。
大学進学を目指して通信制高校を選ぶなら、以下のポイントで学校を比較するのがおすすめです。
- 進学実績(東大・京大・国公立・早慶MARCHなどの合格者数)を公開している
- 大学受験対策の授業・コースが充実している
- 予備校や個別指導と組み合わせやすいスケジュール設計ができる
つまり、通信制高校を選んだからといって大学進学が難しくなるわけではなく、どの学校を選ぶかが非常に重要ということなんですよね。大学進学を明確な目標にしているなら、進学実績を公開している学校を選ぶのが大切です。
周囲の目や偏見への正しい向き合い方


「通信制高校に行くことを友達や親戚にどう説明すればいいか……」という悩みは、実はすごく多いんです。私自身も、子どもが通信制高校を選んだとき、周囲にどう伝えるか少し考えました。
ただ、冷静に考えてみると、今は高校生の12人に1人が通信制高校に在籍しているんです。もはやマイノリティな選択ではなくなってきているんですよね。
社会的な認知も、コロナ禍を経てかなり変わってきています。オンライン学習が当たり前になった今、「学校に毎日通うことだけが正解ではない」という考え方は、以前より広まっています。N高校やS高校のようなIT企業が設立した通信制高校が注目を集めたことで、通信制高校のイメージも刷新されてきているかもしれません。
周囲の偏見が完全になくなっているとは言えませんが、「自分がなぜこの選択をしたか」を自分の言葉で説明できるようになると、だいぶ気持ちが楽になると思います。スポーツに集中したいからとか、受験勉強に時間を使いたいからとか、前向きな理由が明確にあれば、それを正直に話せばいいんじゃないかな、と思っています。
「普通の子が全日制高校に行くべき」という固定観念自体が、少しずつ変わってきている時代でもあります。自分の選択に自信を持つためにも、なぜその学校を選ぶのかをじっくり言語化してみることをおすすめします。
自分に向いているかどうかを判断するポイント


通信制高校が全員にとってベストな選択かというと、そうとも言い切れないと思っています。自由な環境だからこそ、自己管理できるかどうかが大きなカギになるんですよね。
通信制高校が向いている人の特徴
- スポーツ・芸能・受験など、明確な目標や打ち込みたいことがある
- 自分でスケジュールを立てて動くのが比較的得意
- 集団授業や毎日の通学よりも、自分のペースで学ぶほうが合っている
- 海外留学や起業など、全日制では実現しにくいライフスタイルを選びたい
一方で、こういった状況に当てはまる場合は、慎重に考えてみてほしいと思います。
- 強制的な仕組みがないと学習が進みにくいと自覚している
- 毎日誰かと会う環境がないとモチベーションが保てない
- 特にやりたいことがなく、なんとなく楽そうだからという理由だけで選ぼうとしている
- 友達との毎日の学校生活そのものに大きな価値を感じている
「なぜ通信制高校を選ぶのか」という理由を、本人が自分の言葉で話せるかどうかが、ひとつの目安になるかもしれません。
不登校じゃなくても通信制高校を選ぶ理由として前向きに考えよう


ここまで読んでいただいて、少しイメージが変わってきましたか?
通信制高校は今や26万人以上が在籍する、多様な選択肢のひとつです。不登校じゃない子が選ぶ理由として、スポーツや芸能活動との両立、難関大学受験のための時間確保、海外留学や語学習得、発達特性や健康上の理由、そして起業やビジネス活動など……本当にさまざまな前向きな動機があります。
私自身、最初は「うちの子は普通に学校に行けているのに、通信制高校でいいのかな」と迷いました。でも子どもの話をちゃんと聞いて、実態を調べていくうちに「これは前向きな選択だ」と思えるようになったんです。
大切なのは、「なぜ通信制高校を選ぶのか」という理由が本人の中にあることだと思っています。理由が明確であれば、周囲にも説明できますし、通信制高校での3年間を充実させることができます。
通信制高校を選ぶことは、決して後ろ向きな選択ではありません。自分らしい高校生活を設計するための、積極的な選択として考えてもらえると嬉しいです。
なお、学費や進学に関わる具体的な情報は学校によって大きく異なります。最終的な判断は、各学校の公式サイトや学校説明会、または進路の専門家にもご相談されることをおすすめします。お子さんと一緒に資料を見る時間が、会話のきっかけになることもありますよ。
- 通信制高校の在籍者の約60〜70%は不登校以外の理由で選んでいる。今や高校生の12人に1人が在籍する、普通の選択肢のひとつ
- スポーツや芸能、難関大受験、海外留学、発達特性への対応など、前向きな理由で選ぶ子がどんどん増えている
- 卒業資格は全日制と完全に同等。進学特化コースを選べば難関大学への進学も十分に狙える
- 「なぜ通信制高校を選ぶのか」という理由が本人の中に明確にあることが、充実した3年間への最大のカギ
- 向き不向きをしっかり見極めたうえで、学校見学や個別相談を活用して学校選びを進めるのがおすすめ
※ お子さんの状況はご家庭ごとに異なります。具体的な進路選択については、在籍校の先生やスクールカウンセラー、各通信制高校の相談窓口に直接ご相談されることをおすすめします。
通信制高校の選び方について詳しくまとめた記事はこちらです。


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