さき「高校に行かない」って子どもに言われたとき、最初どうすればいいか本当にわからなくて……。選択肢ってそんなにあるんですか?



私も最初は頭が真っ白になりましたよ。でも調べてみると、通信制高校や高卒認定、フリースクールとか、知らなかった道がたくさんあって。まずは全体像を把握するだけで、ずいぶん気持ちが楽になるんですよね。



費用とか学歴への影響とか、そのあたりも気になっていて……。



そこも全部まとめました。選択肢ごとの費用比較や最終学歴がどうなるか、親としての対応まで、ひとつの記事でざっくり把握できるようにしています。
- 高校に行かない場合の現実的なデータと、各選択肢の概要
- 通信制高校・定時制高校・高卒認定・フリースクールなど全選択肢の費用比較
- 選択肢ごとに最終学歴がどうなるか
- 子どもが「高校に行かない」と言い出したときの親の対応と相談先
高校に行かない選択肢をまとめて比較


- 進学率・不登校数など、判断に必要な現実データを把握できる
- 「行きたくない理由」によって向いている選択肢が変わることがわかる
- 通信制・定時制・高卒認定の違いと、全7選択肢の費用を一覧で比較できる
まずは全体像を把握しておきましょう。「どんな選択肢があるのか」を知るだけで、気持ちがずいぶん楽になると思うんです。データや現実を知った上で、自分や子どもに合った道を考えていきましょう。
高校進学率と中卒の現実データ


まず、現実のデータを見ておくのが大事だと思っています。脅したいわけじゃなくて、知った上で選ぶことが、後悔しない選択につながると思うので。
文部科学省の2023年度「学校基本調査」によると、中学卒業後に高等学校等へ進学する割合は約98.8%です。つまり、中卒で就職するのは1〜2%未満というのが現実なんですよね。
ただ、ここで少し注目してほしいデータがあります。2022年のある調査では「選択肢があれば高校に行かない・行くかわからない」と答えた中学生が26.3%、つまり約4人に1人いたと報告されています。進学率は高くても、心の中では迷っている子がかなりいる……みたいな状況なんですよね。
また、2022年度の文部科学省調査では中学生の不登校者数が約19万4,000人にのぼっています。中学生全体の約6%という数字で、これは決して特別なことではないんですよね。
さらに生涯賃金についても、参考として見ておきましょう。あくまで一般的な目安として、判断材料のひとつにしてみてください。
| 最終学歴 | 生涯賃金の目安(男性・退職金除く) |
|---|---|
| 中卒 | 約1億5,000万〜1億7,000万円 |
| 高卒 | 約1億9,000万〜2億円 |
| 大卒 | 約2億5,000万〜2億7,000万円 |
中卒と大卒では生涯賃金に約1億円の差が出るケースもあります。ただ、近年はITスキルやフリーランス、起業などでこの差を覆す事例も増えているのも事実です。「だから絶対に高校に行かなきゃ」と脅したいわけではなくて、知った上で選ぶのが大事だと思っています。どの道を選ぶにしても、現実を把握しているかどうかで、その後の動き方がかなり変わってきますよね。
高校に行きたくない主な理由


「高校に行きたくない」という気持ちには、いろんな理由がありますよね。文部科学省の2022年度調査では、不登校の主な理由として「無気力・不安」が最も多く(約49%)、次いで生活リズムの乱れや友人関係、親子関係などが続きます。理由によって、向いている選択肢が変わってくるんです。
いじめや人間関係が理由の場合
特定の人間関係や環境がつらいのであれば、環境ごと変えるという発想が有効です。今いる場所の人間関係がしんどいだけで、学ぶこと自体が嫌いなわけではないケースが多いんですよね。通信制高校や定時制高校への転学、フリースクールへの一時的な移行などが選択肢になります。「学校は続けたいけど、今の環境が無理」という場合は、転学という手段がもっとも現実的かもしれません。
勉強への苦手意識や無気力が理由の場合
「学校という場所が合わない」「集団の中にいると疲れてしまう」という場合は、通信制高校や高卒認定試験という道が向いているかもしれません。自分のペースで進められる環境が、気持ちの回復につながることも多いんですよね。
通信制高校が「無気力・不安」タイプに向いている理由
- 登校頻度を自分で調整できる(週1回からでもOK)
- 自宅学習メインなので、集団によるストレスが少ない
夢や目標があって「学校以外」を選びたい場合
たとえば、スポーツや芸術、プログラミングなど特定の分野に集中したいという理由もあります。この場合、通信制高校で高卒資格を取りながら活動を続けるという両立ルートが現実的です。芸能活動やスポーツで活躍している人が通信制高校に通っているケースが多いのも、まさにこの理由からですよね。「夢を追うために学校を捨てる」のではなく、「学校も夢も両立できる仕組みを選ぶ」という発想の転換が、ここでは大事になってくると思います。
転校したい高校生が使える方法


「今の高校が合わない、でも高校はやめたくない」という場合は、転校・転学という選択肢があります。これ、意外と知られていないんですよね。退学か続けるかの二択で悩んでいる方に、ぜひ知っておいてほしい情報です。
全日制から通信制・定時制への転学
全日制高校に在籍していても、通信制高校や定時制高校へ転学することができます。すでに取得した単位が引き継げる場合も多いので、1年生の途中からでも3年間で卒業できるケースがあります。ただ、単位の引き継ぎ条件は学校によって異なるので、転学先に確認するのがおすすめです。また、転学のタイミングによって「転入」と「編入」が変わってくるので、この違いも押さえておくといいと思います。


同じ全日制内での転校
同じ種別の高校への転校も可能です。ただ、公立高校の場合は転校先に空き枠がある必要があったり、試験が必要だったりと、手続きが複雑になることもあります。私立高校同士の場合は学校間で話し合いが必要なケースもあり、どちらにしても動き始めるのは早いほうがいいです。
まずは在籍している学校の担任や教育相談窓口に相談してみるのが、一番の近道だと思います。「相談したら退学を勧められるんじゃないか」と不安に思う方もいるかもしれませんが、転学の相談を受け付けている学校は多いので、まず聞いてみることをおすすめします。
通信制・定時制・高卒認定の違い


この3つ、よく混同されるんですよね。私も最初はちゃんと区別できていませんでした。「なんとなく聞いたことはあるけど、具体的に何が違うのかよくわからない」という方も多いと思います。それぞれの基本的な違いをまとめておきます。
| 種別 | 学習スタイル | 卒業年数 | 取得できるもの |
|---|---|---|---|
| 通信制高校 | 自宅学習+年数回〜週数回の登校 | 原則3年以上 | 高卒資格 |
| 定時制高校 | 夜間(または昼間)の通学 | 原則4年(単位制は3年可) | 高卒資格 |
| 高卒認定試験 | 独学・塾など自分で勉強 | 年2回の試験 | 大学受験資格(高卒資格ではない) |
ポイントは高卒認定試験は「高卒資格」ではないという点です。高卒認定に合格しても、最終学歴は「中卒」のまま。大学に進学して卒業すれば「大卒」になります。通信制・定時制はどちらも卒業すれば「高卒」なので、学歴を残したい場合はこちらが向いています。
どの選択肢が合っているかは、その人の状況や目的によってかなり変わってくるんですよね。たとえば「大学に行きたいが今すぐ学校には通えない」という場合は高卒認定が近道になるし、「学歴を残しながら自分のペースで進みたい」なら通信制高校が向いています。通信制と定時制のどちらが自分に向いているか迷う場合は、それぞれの特徴をもう少し深掘りして比較してみるのがおすすめです。


フリースクールや就職など全選択肢の費用比較


というわけで、高校に行かない場合の選択肢を7つ、費用も含めてまとめてみます。金額はあくまで目安です。詳細は各機関の公式情報をご確認ください。
| 選択肢 | 年間費用の目安 | 最終学歴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 通信制高校(公立) | 約2.5万〜3万円 | 高卒 | 登校が難しい・自分のペースで学びたい |
| 通信制高校(私立) | 約30万〜100万円以上 | 高卒 | サポートが充実した環境を求める |
| 定時制高校 | 就学支援金でほぼ無償化のケースも | 高卒 | 昼間に働きながら高卒資格を取りたい |
| 高卒認定試験 | 受験料8,500円〜(科目数による) | 中卒(大学卒業で大卒) | 大学進学を目指す・独学が得意 |
| フリースクール | 月3万〜8万円程度 | 学歴にならない | まず安心できる居場所が必要 |
| 中卒就職 | — | 中卒 | 現場系の仕事に早く就きたい |
| 海外留学 | 年間200万〜500万円以上 | 取得資格による | グローバルな環境を求める・経済的余裕がある |
私立通信制高校は「高くて無理」と諦める前に確認してほしいこと
- 就学支援金制度(国の補助)が使えることが多い
- 年収590万円未満の世帯は年間最大約39万6,000円の支援金が適用されるケースがある
また、フリースクールは「学歴にならない」とはいえ、心の回復や次のステップへの準備として非常に有効な場所です。「今すぐ学歴を積まなくていい、まず安心できる場所が必要」という段階にいる子には、フリースクールが一番合っている選択肢かもしれません。



選択肢がたくさんあることはわかったんですが、結局どれを選んでも大学には行けるんですか?



それが一番気になるところですよね。選択肢によって最終学歴が変わってくるので、そこをちゃんと整理しておきましょう。
高校に行かない選択肢まとめを踏まえた次の行動


- 選択肢ごとに最終学歴がどう変わるかを正確に把握できる
- 高校に行かないメリット・デメリットをフラットに理解できる
- 子どもへの接し方と、使える相談先を具体的に知ることができる
選択肢ごとの最終学歴はどうなるか


読者の方が一番気にしているのって、結局「学歴どうなるの?」ということだと思うんですよね。ここを曖昧にしたまま選択肢を選んでしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」となりかねないので、しっかり確認しておきましょう。
高卒資格が得られる選択肢
通信制高校と定時制高校は、卒業すれば全日制高校と同じ「高卒」資格が得られます。学歴としては「○○高等学校卒業」と記載できるので、就職や進学の際に不利になりません。
通信制高校の在籍者数は2023年度時点で約26万9,000人と過去最多水準になっており、もはや「特別な選択」ではなくなっています。就職市場での受け入れも以前より広がっており、通信制卒業であることを特にマイナスに見ない企業も増えてきているんですよね。
高卒認定試験を選んだ場合
高卒認定試験に合格しても、最終学歴は「中学校卒業」のままです。ただし、大学・短大・専門学校への受験資格は得られます。大学を卒業すれば最終学歴は「大学卒業」になるので、大学進学が前提なら有効な選択肢です。
高卒認定試験の難易度と受験スケジュール
- 合格ラインは各科目おおむね40〜50点程度(100点満点)、例年の合格率は40〜50%前後
- 試験は年2回(8月と11月)。一度合格した科目は次回以降免除される
フリースクールや中卒就職を選んだ場合
フリースクールは法的な「学校」ではないため、通っても学歴にはなりません。中卒就職はそのまま「中学校卒業」が最終学歴になります。ただ、中卒就職で働ける職種としては、建設系技能(大工や電気工事士など)や美容師、調理師などが代表的です。美容学校や調理師学校への入学は中卒でも可能なので、「手に職をつける」という方向性も現実的な道だと思います。
どちらも後から通信制高校や高卒認定試験で学歴を積み上げることはできるので、「今が全て」じゃなくて、「今の選択がスタートライン」という感覚で考えると、少し楽になりませんか。
高校に行かないメリットとデメリット


メリットとデメリット、どちらか一方だけを強調している情報って多いんですよね。「大丈夫、なんとかなる」と背中を押すだけの記事も、「絶対に後悔する」と脅すだけの記事も、どちらも読んでいてしんどい。私はできるだけフラットに伝えたいと思っているので、両方まとめておきます。
メリット
まず、高校に行かないことで得られるメリットを整理します。
- 時間の自由度が上がる:通学や授業に使っていた時間を、自分の興味や活動に充てられるようになる
- 精神的な負担が減る:いじめや人間関係のストレスから離れることで、心の回復につながる
- 自分主導の学びができる:好きなことや得意なことに集中した学習が可能になる
- 早期にキャリアをスタートできる:就職やフリーランスとして実績を積み始められる
たとえばプログラミングやデザイン、動画制作といったIT・クリエイティブ系の分野は、学歴よりも実績やスキルが重視されやすいです。高校に行かない時間を使ってスキルを積み、10代のうちに収益化している人も、実際に存在します。ただ、そういった成功事例はあくまで一部であることも、正直に伝えておきたいと思っています。
デメリット
「高校に行かない」という選択が現実的に影響する4つのリスク
- 求人の選択肢が狭まる:高卒以上を条件とする求人が多く、中卒での就職活動はかなりハードになる
- 進学の機会が制限される:高卒資格・高卒認定がないと、大学や専門学校への受験自体ができない
- 孤立リスクがある:同世代との接点が減り、友人関係が作りづらくなることもある
- 社会的な視線がある:日本社会では学歴が評価基準になりやすく、説明が必要な場面が出てくる
「行かない」と決めたとしても、その後に何をするかで、未来はかなり変わってくると思っています。
子どもが高校に行かないと言ったときの親の対応


私も最初は焦って、つい「なんで?ちゃんと行きなさい」みたいな反応をしてしまいました。でも、それが一番逆効果だったと後から気づいたんですよね……。子どもが「高校に行きたくない」と打ち明けてくれたということは、それだけの勇気が必要だったはずです。その勇気を「甘えるな」の一言で潰してしまうのが、一番もったいない対応だと思っています。
まずは話を聞くことだけを目標にする
子どもが「高校に行きたくない」と言い出したとき、その理由を否定せずに聞くことが最初のステップだと思っています。「なんで?」という問いよりも「そっか、何があったの?」という受け止め方のほうが、子どもが話しやすくなります。すぐに解決策を提示しようとしなくていいんです。まず「この人は話を聞いてくれる」という安心感を作ることが、その後の相談や行動につながっていきます。
通信制高校を検討している親御さんの気持ちや、子どもとの関わり方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。


親がやりがちなNGな言動
気持ちはわかるんです。心配だから出てくる言葉ですよね。ただ、以下のような言動は子どもをさらに追い詰めてしまうことが多いので、意識してみてください。
親がついやってしまいがちなNG言動
- 「みんなちゃんと行ってるでしょ」と比較する
- 「将来どうするの」と問い詰める
- 「甘えてるだけ」と決めつける
- 子どもの話を最後まで聞かずに解決策を提案する
第三者機関への相談も選択肢に入れる
親子だけで抱え込まないことも大事です。スクールカウンセラーや教育支援センター、NPO法人など、外部の専門家に相談することで、親自身の気持ちも整理できます。「相談する=負け」じゃなくて、「使えるものは使う」という発想でいいと思っています。子どもを変えようとするより、まず親が「焦っていない」という姿勢を見せることのほうが、実はずっと大切だったりするんですよね。
迷ったときに頼れる相談先一覧


「誰に相談すればいいかわからない」という方のために、主な相談先をまとめておきます。「どこに連絡すればいいかわからなくて、ずっとひとりで検索し続けている」という状況になっていませんか。まず知っておいてほしいのは、相談先はたくさんあるということです。
学校・行政系の相談先
- スクールカウンセラー:在籍校に配置されていることが多い。無料で相談できる
- 教育支援センター(適応指導教室):各市区町村が設置。不登校の子どもへの支援拠点
- 都道府県の教育相談窓口:電話・対面で相談可能。学校の選択肢についても相談できる
スクールカウンセラーは「在籍校に行くこと」が前提になる場合もありますが、教育支援センターは学校に行けていない状態でも利用できる場所なので、まず問い合わせてみるのがおすすめです。
民間・NPO系の相談先
- よりそいホットライン:24時間対応の相談窓口(0120-279-338)
- 子どもの人権110番:法務省が運営。子ども本人からの相談も受け付け(0120-007-110)
- フリースクール・民間教育機関:次のステップを考える前の「居場所」としても機能する
全国のフリースクールは500〜600ヵ所以上あり、NPO法人や民間企業、個人運営などさまざまな形態があります。月額3万〜8万円程度の費用がかかる場合が多いですが、一部の自治体ではフリースクール在籍が学校の出席扱いになる制度もあります。「まず安心できる場所が必要」という段階にある子どもには、フリースクールが最初の一歩として有効なことが多いです。
通信制高校への相談
通信制高校の多くは、在学中の転学相談や入学前の見学・個別相談を受け付けています。たとえば「今の学校が合わないけど、どんな勉強スタイルが自分に向いてるかわからない」という段階でも、気軽に話を聞いてもらえることが多いです。入学を決める前に「話だけ聞く」という使い方でも全然いいと思いますよ。通信制高校はサポート体制やコースの内容が学校によって大きく異なるので、まずは複数の学校の資料を取り寄せて比べてみるのが、一番失敗しにくいやり方だと思います。
高校に行かない選択肢を整理するまとめ


ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、この記事の内容を簡単に振り返っておきますね。
- 高校進学率は約98.8%だが、心の中では迷っている中学生が約4人に1人いる
- 通信制・定時制は高卒資格が得られる。高卒認定は大学受験資格だが高卒資格ではない
- 費用は選択肢によって大きく異なる。就学支援金など使える制度もある
- 高校に行かないデメリットは、代替ルートを使えばかなりカバーできる
- 親は「まず話を聞く」ことからスタート。一人で抱え込まずに相談先を活用する
「高校に行かない」という選択肢は、決してゼロから道を切り開くことではないんです。通信制高校や高卒認定など、ちゃんと整備された道がいくつもあります。大切なのは、その子に合った道を、焦らず一緒に探すことだと思っています。最終的な判断は、できれば学校や専門家にも相談しながら進めてもらえると安心です。
もし「通信制高校」という選択肢が気になっているなら、まずはどんな学校があるのか、資料を見てみるだけでも気持ちの整理がつくかもしれません。


※ お子さんの状況はご家庭ごとに異なります。具体的な進路選択については、在籍校の先生やスクールカウンセラー、各通信制高校の相談窓口に直接ご相談されることをおすすめします。
通信制高校の選び方について詳しくまとめた記事はこちらです。


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